時津風部屋

時津風部屋について

時津風部屋は、日本相撲協会に所属している相撲部屋で、時津風一門の中心的な存在です。この部屋の歴史は深く、数多くの名力士が育成されてきました。その背景や事件について、以下で詳しく紹介します。

歴史的な背景

時津風部屋は、元々立浪部屋に所属していた双葉山が1941年に独立し、双葉山相撲道場を設立したのが始まりです。双葉山は第35代横綱であり、69連勝や5場所連続全勝優勝といった輝かしい成績を残した力士でした。

彼の弟子育成への強い意欲が、双葉山相撲道場の設立へとつながりました。1945年に現役を引退し、12代時津風を襲名した後、道場は時津風部屋と改称されました。この時、伝統ある伊勢ノ海部屋と再興された井筒部屋が合流し、時津風一門が誕生しました。

著名な力士たち

時津風部屋からは数多くの名力士が誕生しています。特に、12代時津風は1953年に第42代横綱、鏡里を輩出し、大関への昇進も促しました。また、双葉山の弟子である大内山も大関に昇進し、北葉山や豊山といった力士たちも同様に名を馳せています。

14代時津風である豊山は、数多くの関取を世に送り出し、さらに理事長としての活動も行い、部屋の発展に貢献してきました。彼は健康意識の一環で、1日3食制を導入するなど、新しい取り組みを進めました。

近年の出来事

2007年には、時津風部屋力士暴行死事件が発生しました。この事件は大きな問題となり、15代時津風を務めた順一が解雇される事態となりました。さらに、2020年には新型コロナウイルス感染対策ガイドライン違反で16代時津風が退職するなど、近年の時津風部屋は様々な問題にも直面しています。

現在の状況

現在、時津風部屋は東京都墨田区に位置し、多くの弟子たちが日々稽古に励んでいます。特に、東京農業大学相撲部との結びつきが強く、同校の卒業生が多く入門しているのが特徴です。部屋の伝統を受け継ぎつつ、新たな力士の育成に力を入れています。

部屋の看板に掲げられる「双葉山相撲道場」の名は、歴史と伝統を象徴しています。時津風部屋から巣立った力士たちの活躍は、現在も相撲界に大きな影響を与え続けています。さらには、数多くの分家独立が進んでおり、それぞれがそれぞれのスタイルで相撲の魅力を引き継いでいます。

時津風部屋の今後の展望についても注目が集まる中、さらなる成長を期待されています。

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