豊島ミホ

豊島ミホ（としま みほ）

豊島ミホは、1982年2月15日生まれの日本の小説家であり、ライターとしても広く知られています。秋田県湯沢市出身の彼女は、秋田県立横手高等学校を経て早稲田大学第二文学部を卒業しました。子ども時代からマンガ家を夢見ていましたが、高校時代の経験が彼女の進路を変えるきっかけとなりました。

経歴

小説家としてのデビュー

高校2年生の時、スクールカーストの底辺にいると感じ、家出を経験。その後は保健室登校をしながら進学しました。大学1年の夏休みに手がけた小説「青空チェリー」は、2002年に第1回女による女のためのR-18文学賞で読者賞を受賞し、デビュー作として刊行されました。このペンネームは、当時住んでいた東京都豊島区と親友の「ミホ」から名付けられたとのことです。

大学生活の中、豊島は綿矢りさとの接点もあり、同大学名を非公開にしていました。彼女は大学3年の頃、就職活動を始めましたが、最終的には専業作家に転向し、順調に活動を続けました。しかし2008年、主に創作における苦悩から小説家としての休業を宣言します。

休業とその後

休業期間中の2009年、故郷の秋田へ戻り、漫画家としての活動を目指すようになります。同年7月には、東日本大震災の復興支援として、同人誌『文芸あねもね』に中編作を発表し、小説家としての活動を再開しました。その後、東京に戻りライターとして新たな活動をスタートすることに。

2012年には、『別冊マーガレット』に文章やインタビュー漫画が掲載されるなど、ファッションやカルチャーに焦点を当てた執筆も行いました。さらに、「ブクログのパブー」でも漫画やコラムの連載を手掛けるなど、多才な一面を見せます。

私生活と新たなメディア

2015年には、自身のブログで年下の会社員との結婚を公表し、同年中に新作『大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル』を出版しました。この著作では復帰までの心境を綴っており、多くの読者から共感を得ました。その後はライターとしての活動が停滞していましたが、2022年にはYouTubeチャンネル「本とおしゃべりチャンネル ミホ」を開設し、その後Podcast「聖なる欲望ラジオ」も放送しています。

著書

豊島ミホの著作には、小説やエッセイがあり、特に以下の作品が知られています。

• - 『青空チェリー』(2002年)
• - 『日傘のお兄さん』(2004年)
• - 『底辺女子高生』(2006年)
• - 『大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル』(2015年)

彼女の作品は、独特な視点と深い人間洞察が特徴で、読者に強い印象を与えています。映画化された『檸檬のころ』を含む多くの作品は、多様なテーマに挑戦し続けています。豊島ミホは今後もその才能を発揮し、新たな作品を世に送り出すことでしょう。

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