豊後別府湾ちりめん

豊後別府湾ちりめん：豊饒の海が育む極上の味

豊後別府湾ちりめんとは、豊後灘と別府湾沿岸の地域、具体的には杵築市、速見郡日出町、別府市で漁獲・加工される、ちりめんじゃこのことを指します。この地域で獲れるちりめんじゃこは、古くからその品質の高さで知られてきました。

好漁場としての別府湾

別府湾は、ちりめんじゃこの原料となるシラス（カタクチイワシの稚魚）にとって、絶好の漁場です。黒潮に乗って北上してくるシラスは、別府湾を通過します。そして、別府湾はプランクトンが非常に豊富な海域であるため、そこで育つシラスは大きく肥え、良質なちりめんじゃこの原料となるのです。

最盛期の2004年（平成16年）には、別府市、杵築市、日出町でのシラスの漁獲量は約1,550トンにも達しました。この数字からも、別府湾がいかに豊かな漁場であるかがわかります。

ブランド化への取り組み

大分県は、「関さば」や「関あじ」など、海産物のブランド化に積極的に取り組んできました。豊後別府湾ちりめんもその一つとして、地域を挙げてブランド化が進められています。

例えば、杵築市や日出町では、豊後別府湾ちりめんを「一村一品」として推進しています。また、別府市、杵築市、日出町の行政、漁協、加工業者などが連携し、「豊後別府湾ちりめん銘柄化推進協議会」を組織し、普及・広報活動を行ってきました。

これらの努力の結果、豊後別府湾ちりめんは、ちりめんじゃこの最高級ブランドとして、徐々に全国へと知られるようになってきました。

2007年6月には、大分県漁業協同組合が「豊後別府湾ちりめん」として、大分県の産品として4番目の地域団体商標の認定を受けています。これは、豊後別府湾ちりめんが地域ブランドとして確立されたことの証と言えるでしょう。

豊後別府湾ちりめんは、豊かな自然と人々の努力によって育まれた、まさに至高の逸品です。ぜひ一度、その風味を味わってみてください。

日出町観光情報サイト「ひじウォッチ！」

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