豊明市立図書館

豊明市立図書館について

豊明市立図書館は、愛知県豊明市にある公共図書館の総称です。本館、栄分室、南部公民館図書室の3館で構成されており、市民の学習・文化活動を支える重要な施設となっています。

基本情報

本館: 豊明市立豊明中学校に隣接
栄分室: 豊明市立栄小学校の敷地内
* 南部公民館図書室: 名鉄名古屋本線前後駅前の南部公民館内

2015年度のデータによると、図書館全体の運営費は約1億1955万円、資料費は約1517万円でした。豊明市民一人当たりの図書購入費は約197円となっています。各館の蔵書数と貸出冊数は以下の通りです。

歴史

図書室時代 (1976-1980)

豊明市では、1976年まで図書館がありませんでした。そのため、愛知県図書館の移動図書館「いずみ号」が巡回していました。1976年度には、前年度比11.6%増の6,112冊が貸し出され、自治体別では3番目の貸出数でした。

1976年8月1日、市制5周年記念事業として、旧市役所庁舎を利用して豊明市立図書室が開設されました。蔵書は約4,000冊で、当初は館内閲覧のみでした。その後、1977年には日本中央競馬会から寄贈された移動図書館車両「ひまわり号」が導入され、市内12か所を巡回するようになりました。

1977年度末には、図書室と移動図書館合わせて児童書が6,422冊、一般書が10,322冊ありました。1977年度の貸出冊数は、児童書が28,575冊、一般書が12,165冊でした。

図書館時代 (1980-)

1980年3月26日、図書館が館内開放という形で暫定開館し、同年4月1日に豊明市立図書館として正式に開館、館外貸出を開始しました。開館時の蔵書数は37,875冊で、蔵書収容能力は開架6万冊、閉架15万冊の計21万冊でした。

開館後は、利用者数や貸出冊数が大幅に増加しました。開館後1か月間で、利用者数は14,660人、貸出冊数は19,838冊に上りました。

その後、図書館サービスの拡充が進められ、1981年にはレコードやカセットテープの視聴サービス、身体障害者や高齢者向けの郵送貸出を開始しました。1984年にはコンピュータ設備を導入し、1986年には移動図書館車を更新、ビデオデッキを搭載しました。1987年にはカセットテープとCDの貸出を開始し、1988年にはビデオの館内視聴を開始しました。

1988年12月には南部公民館が開館し、1989年3月には南部公民館図書室での館外貸出が始まりました。1990年には本館の視聴覚室を増設、1991年にはAVコーナーを設置しました。1993年には豊根村の資料コーナーを開設、1994年には愛知県図書館とオンラインで結ばれました。1997年には移動図書館サービスを終了しました。

1998年には栄小学校の空き教室を改装して栄分室を開設しました。2004年にはインターネットによる蔵書検索と予約サービスを開始、2005年にはブックスタート事業を開始、2013年には雑誌スポンサー制度を開始しました。

施設案内

本館

豊明市立図書館本館は、鉄筋コンクリート造2階建の単独館です。館内には、一般開架閲覧室、児童開架閲覧室、展示室、書庫、整理室、参考資料室、特別閲覧室、視聴覚室、会議室などがあります。開館当初から冷暖房が完備されており、車椅子用のスロープや専用トイレも設置されています。かつては地下に移動図書館「ひまわり号」の車庫がありました。

栄分室

豊明市立栄小学校の空き教室を利用した施設です。図書室専用の門があり、利用者は校舎入口でスリッパに履き替えて入室します。室内にはかわいらしいデザインのソファーが設置されており、図書室部分の床面積は195m2、蔵書収容能力は10,000冊です。

南部公民館図書室

名鉄名古屋本線前後駅前の複合ビル「パルネス2号館」4階にある施設です。南部公民館の中に設置されており、ロビーを含む図書室部分の床面積は173.56m2、蔵書収容能力は15,000冊です。

利用案内

各館の利用時間や休館日、貸出に関する詳細は、豊明市立図書館の公式ウェブサイトでご確認ください。

まとめ

豊明市立図書館は、市民の知的活動を支える重要な施設です。本館、栄分室、南部公民館図書室の各館は、それぞれ特徴的なサービスを提供しており、地域住民の多様なニーズに対応しています。今後も図書館サービスの更なる充実が期待されます。

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