豊橋市立章南中学校

豊橋市立章南中学校について

豊橋市立章南中学校（とうはししりつしょうなんちゅうがっこう）は、愛知県豊橋市老津町に位置する公立中学校です。「章」という字は「彰」と同じ意味を持ち、何かを示したり明らかにすることを表し、「南」は豊橋の南部を指しています。

概要

この学校は、杉山地域にあるいずみが丘団地の開発に伴い、生徒数が増加している傾向にあります。また、豊橋市立章南中学校は環境に配慮した教育を進めており、風力発電設備や気象観測器を導入しています。生徒たちは総合学習の一環として環境問題について学び、学校内には2000年に設置された2台の風車が存在します。この風車の設置は、当時の1年生の生徒たちが提案し、実現したものです。風力利用の取り組みは地域の活性化にも寄与していますが、強風による騒音問題があり、住民からの苦情が発生したため、風車は何度か改善されています。風車で得られた電力は、防犯灯や生ゴミ処理機、印刷室の一部に利用されています。さらに、学校周辺の汐川干潟での清掃活動なども行っており、地域貢献にも注力しています。

沿革

豊橋市立章南中学校は1947年に渥美郡老津村立老津中学校として設立されました。1949年には新しい校舎が完成し、1955年には市町村合併に伴い豊橋市立老津中学校と改称されました。その後、1960年には豊橋市立杉山中学校と統合され、章南中学校として新たなスタートを切りました。初期のころは校舎の増設が間に合わず、老津校舎と杉山校舎で授業を行っていました。1960年11月には生徒509人を収容できる校舎が完成し、学校の発展が見込まれました。

学区

章南中学校の学区は、豊橋市立老津小学校区と豊橋市立杉山小学校区の2つで構成されており、地域の小学校からスムーズに進学できる環境が整っています。

所在地

愛知県豊橋市老津町字宮脇15番地2に位置し、旧老津中学校の敷地内にあります。北側には老津保育園や豊橋市立老津小学校、南側には豊橋市立家政高等専修学校があり、周囲は静かな環境に恵まれていますが、朝夕は通勤車両が多く行き交う地区です。三年後には国道259号のバイパスが新たに開通予定です。

アクセス

最寄りの交通機関は豊橋鉄道渥美線の老津駅で、駅からは徒歩約10分の距離です。

浜名湖・ボート転覆事故

2010年6月に、浜名湖で行われたボートの訓練中に発生した事故では、章南中学校の生徒が犠牲となりました。事故当日、悪天候の中でボートが転覆し、1年生の女子生徒が亡くなる痛ましい出来事となりました。この事故を受けて、関係者が業務上過失致死の疑いで書類送検され、訴訟が続いています。

おわりに

豊橋市立章南中学校は、地域と共に成長しながら教育に取り組んでおり、環境問題の解決に向けた活動も注目されています。その歴史や取り組みは、地域社会の発展に寄与していると言えるでしょう。

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