豊田拓矢

豊田 拓矢（とよだ たくや）

豊田拓矢は、1987年3月28日生まれの元プロ野球選手で、埼玉県八潮市出身の右投左打の投手です。彼はプロ野球選手としてのキャリアに加え、指導者としても活動しています。

経歴

プロ入り前

豊田は小学校5年生の頃に「小作田ベスターズ」で野球を始めました。中学校では「八潮シニア」に所属し、高校は浦和学院に進学しました。高校時代には全国高等学校野球選手権大会に出場し、通算成績は防御率0.00という素晴らしいものを記録しました。その後、上武大学に進学し、大学野球でも奮闘。最終年には関甲新学生野球の春季リーグで最多勝を獲得し、全日本大学野球選手権大会にも出場しました。大学時代の防御率は1.82で、12試合で9勝を挙げる実績を残しました。

TDK時代

大学卒業後、TDKに入社し、プロ野球選手への足掛かりを掴みました。1年目から都市対抗野球や日本選手権に出場し、徐々に名を馳せました。特に、第82回都市対抗野球大会ではJR東日本東北の補強選手として出場し、勝利投手となった経験は大きな自信につながったことでしょう。5年目の大会では完全試合寸前の投球を披露したものの、惜しくも失点し敗戦投手となりました。

西武ライオンズ入団

2013年のプロ野球ドラフトで、埼玉西武ライオンズに3巡目で指名され、契約金6000万円、年俸1200万円で入団が決定します。入団後は背番号19を与えられ、2014年の開幕戦から一軍の舞台で活躍しました。

西武時代

2014年のシーズンでは、いきなりプロ初登板を果たし、その後の試合でも着実に戦力として結果を残しました。特に、4月17日の千葉ロッテ戦では、初勝利も手にしました。その後も様々な試合に登板し、ホールドも記録しましたが、慢性的な怪我の影響で登板機会は減少。2018年には2年ぶりに一軍に登板するものの、成績が振るわず、10月に戦力外通告を受けてしまいました。

退団後

西武退団後の豊田は、妻の実家がある由利本荘市で新たなスタートを切りました。彼は野球への熱意を持ち続け、秋田南高校の外部コーチとして指導することに。在学時代の経験を生かし、週末にはトレーニングや投球技術、配球などを指導しています。

投手としての特徴

豊田は大学4年生時に最速152km/hを記録した実力派の投手です。社会人時代には膝の問題で球速が落ちたものの、5年目には再び球速を取り戻しました。得意な投球フォームは松坂大輔を参考にしており、見た目にも力強いスタイルが特長です。投球フォームの維持のために、社会人時代には水泳を取り入れていたそうです。

総評

豊田拓矢は、プロ野球選手としての道を歩む中で多くの経験と実績を磨いてきました。今後も彼の知識と技術を次世代に伝えていく役割を果たすことでしょう。

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