豪友会

豪友会について

豪友会（ごうゆうかい）は、高知県高知市に本部を持つ暴力団であり、特定抗争指定暴力団の六代目山口組の二次団体として位置づけられています。この組織は、暴力団の中でも特に複雑な歴史を持ち、その背景にはさまざまな抗争や権力争いが絡んでいます。

1. 来歴

初代体制

豪友会の起源は1961年に遡ります。当時、三代目山口組系の中井組に所属していた中山勝正が、自衛のために統率していた白タク組織「自動車愛好会」を豪友会に改名しました。1970年に、その支部にあたる俠道会が高知に設立されると、豪友会との間に対立が生じ、以降抗争が展開されました。特に、1978年には俠道会系の池澤組の幹部が豪友会の組員によって拉致されるという事件が発生し、さらなる対立を深めました。

二・三代目体制

1985年、中山が襲撃により急逝すると、二代目には岡崎文夫が就任しました。岡崎の下で豪友会は山一抗争に関与し、特に中井組との間で激しい攻防が交わされました。1985年には岡崎が火薬類取締法違反などで逮捕され、その後1986年に引退しました。その後、池本審が三代目会長に就任しますが、1992年には病気を理由に引退し、第4代の山内鐘吉が後を継ぎました。

四・五代目体制

1993年には、山内鐘吉が五代目として第一次の組織再編を実施し、しばらくその地位に留まりましたが、2005年には山本克博が五代目を引き継ぎます。山本は六代目体制へと移行し、この時期まで組織の堅固さを保っていました。

2. 歴代会長

豪友会の歴代会長は以下の通りです：

• - 初代 - 中山勝正（元中井組若頭）
• - 二代目 - 岡崎文夫
• - 三代目 - 池本審（五代目山口組若中）
• - 四代目 - 山内鐘吉（五代目山口組若中）
• - 五代目 - 山本克博（六代目山口組若中）
• - 六代目 - 加藤徹次（六代目山口組幹部）

このように、豪友会は中井組との関係を基に複雑な経緯を持って発展してきました。組織内の権力の移行はそのまま時代の動向を映し出すものであり、内部での権力争いや対立が常に存在し続けています。

3. 組織構成

現在の豪友会の組織構成は、会長に加藤徹次、会長代行には土居学令、副会長には刈谷俊也と大塚和仁などが名を連ねています。また、若頭には真鍋芳典が務め、幹部陣も多様な役割を果たしています。組織の強固な構築がなされていることから、豪友会は地域における影響力を誇り続け、暴力団としての活動が続いています。

4. 参考文献

この豪友会についての理解を深める資料としては、溝口敦による書籍『荒らぶる獅子　山口組四代目竹中正久の生涯』や『撃滅　山口組vs一和会』などが有名です。

豪友会の存在は、日本の暴力団史において重要な役割を果たしており、今後の展開から目が離せません。

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