貞観 (日本)

貞観（じょうがん）

貞観とは、859年から877年まで日本で使われた元号です。この元号は天安の後、元慶の前の期間を指し、特に清和天皇と陽成天皇が在位していた時代にあたります。本元号の名前は、古典『易経』における「天地之道、貞観者也」の一節から取られ、また唐の元号「貞観」とも共通の由来を持っています。

改元の背景

貞観における改元は、天安3年の4月15日（ユリウス暦859年5月20日）に行われました。元慶に改元されたのは、貞観19年の4月16日（ユリウス暦877年6月1日）です。

貞観期の主な出来事

貞観の時代には多くの出来事が発生しました。初年の859年3月には、河内・和泉で須恵器の窯用の薪を巡って「陶山の薪争い」が発生し、同月には饒益神宝の鋳造も行われました。特に重要な出来事の一つとして、860年の5月に富士山が噴火した「貞観大噴火」が挙げられます。また、同年10月3日には阿蘇山も噴火しました。

内政においては、866年の閏3月10日に発生した「応天門の変」が大きな事件でした。この事件では、内裏の正門である応天門が炎上し、藤原良房がこの混乱をうまく利用し、天皇の外祖父であることを根拠に初の摂政に任命されることになりました。

859年から877年までの間にはさまざまな災害も記録されています。867年には、また阿蘇山が噴火しましたし、870年7月8日には播磨国で大きな地震が発生し、官舎や寺院が倒壊しました。頻発する地震は、前年からのトレンドのように見受けられました。

他にも、871年4月13日に格12巻が完成し、翌月には貞観地震とそれに伴う津波が発生しました。さらに、875年5月16日には鳥海山が噴火し、同年8月25日に式20巻が完成したことにより貞観格式が成立しました。

最後の方の出来事として、877年7月には開聞岳が噴火するなど、自然災害がこの期間の大きな特徴となっていました。

関連項目

本元号に関連するトピックには、貞観の治（日本）や貞観の治（唐）などがあり、さまざまな史的背景と相互関係が見られます。また、元号一覧（日本）において、この時代を代表する貞観は特に重要な位置を占めています。

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