B-Gram RECORDS

B-Gram RECORDSの歴史と特徴

B-Gram RECORDS（ビーグラムレコーズ）は、1993年に設立された日本のレコード会社です。このレーベルは、B ZONE GROUP(旧・ビーイング)の傘下にあり、特に1990年代に多くの人気アーティストを輩出しました。B-Gramは、音楽ファンに深く愛され、数々の名曲を世に送り出した歴史を持つレーベルです。

設立の背景

1993年、ビーイングとポリドールの共同出資によりB-Gram RECORDSが成立しました。当初はポリドールに販売を委託し、初代代表にはZARDやTUBEのディレクターである小松久が就任しました。設立と同時に、楽曲管理を目的とする出版管理会社であるグラムミュージックも設立しました。これにより、B-Gramはアーティストとの密接な関係が築かれ、音楽活動をサポートする体制が整えられました。

B-Gram RECORDSが最初にリリースした作品は、DEENの「このまま君だけを奪い去りたい」（BGDH-1002）で、BGDH-1001はZARDの楽曲の契約上、間に合わなかったため欠番とされました。

販売元の移行と新たな展開

1995年、B-Gramは販売元をポリドールからJ-DISCに移管。この時期、B-Gramはビーイングの100%出資の会社となり、同社の大阪支社も設立しました。ここではZARDのファンクラブ業務も行われ、地域密着型の運営が行われました。また、このレーベルは台湾や香港などのアジア市場への展開も行い、ビジネスを拡大しました。

さらに1998年には、新レーベルGIZA studioを設立し、新たなアーティストたちと契約を結ぶなど、B-Gramの音楽的活動はますます多岐にわたりました。

音楽的特徴とリリース

B-Gram RECORDSの特徴のひとつは、90年代に活躍したアーティストの復刻版クロニクルシリーズ「at the BEING studio」です。このシリーズは、当時のアーティストの名曲を集めたもので、多くのファンから支持を受けました。また、アニメ主題歌を集めたアルバムもリリースされ、アニメファンの中にもB-Gramの音楽が浸透していきました。

B-Gramのレコード協会における分類上の発売元としての役割もあり、GIZA studioの作品においても販売が行われました。このように、B-Gramは多様なルートを通じて音楽を提供し続けました。

吸収と再編

2007年には、親会社であるビーイングに事実上吸収され、B-Gramは単なるレーベルとしての位置づけとなりました。レーベルとしての活動は続いたものの、リリースするCDの枚数が減少するなど、時代の流れに合わせた変化が求められました。2011年にはB.B.クィーンズが期間限定で再結成し、B-Gram RECORDSに所属しました。

終焉と遺産

B-Gram RECORDSは、音楽シーンに多大な影響を与え、数々のアーティストと共に歩んできました。ZARDやDEENをはじめとしたアーティストの楽曲は、多くの人々の心に残り続けています。最後の所属アーティストであったZARDの坂井泉水が2007年に逝去した際には、その影響力の大きさを改めて感じることとなりました。

B-Gram RECORDSの設立から吸収までの過程は、日本の音楽業界におけるレーベルの役割や変遷を物語っています。多くの名曲と共に、その歴史は今なお語り継がれています。

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