貴田裕美

貴田 裕美について

貴田 裕美（きだ ゆみ、1985年6月30日生まれ）は、日本の競泳選手であり、主に長距離の自由形を専門としています。彼女はコナミスポーツクラブに所属し、これまで数々の大会で高い成績を収めてきました。彼女は埼玉県で生まれましたが、子供の頃から群馬県群馬町で育ち、現在は高崎市に住んでいます。

学歴と水泳のスタート

貴田は、旧群馬町立堤ケ岡小学校や旧群馬町立南中学校（現在の高崎市立群馬南中学校）、さらに群馬県立高崎北高等学校を経て、共愛学園前橋国際大学を卒業しました。学生時代は群馬藤岡スイミングスクールで練習を重ね、姉の真美の影響を受けて水泳を始めました。姉は平泳ぎの選手であり、貴田も当初は平泳ぎに取り組んでいましたが、身長が160cmと比較的小柄であったため、より効果的に競技を行うために「ピッチ泳法」を習得し、自由形に転向しました。

競技者としての軌跡

貴田は1999年の全日本中学選手権で女子800m自由形において優勝を果たし、その後の競技人生においても数々の成果を上げています。2001年には世界水泳選手権に出場し、2002年にはAustralia's Olympic Youth Festivalで女子800m自由形のタイトルを獲得しました。さらに、2005年には再び世界水泳選手権に参加し、ユニバーシアード競技大会にも出場しました。

2006年以降、彼女は日本選手権でほぼ毎年決勝に進出し、上位に食い込む常連選手となりました。2011年には湘南オープンウォータースイミングで10kmの部で優勝し、その後、2012年のロンドンオリンピックでは女子オープンウォータースイミングで12位に入賞しています。

オリンピック出場

彼女は2012年のロンドンオリンピック、2016年のリオデジャネイロオリンピック、そして2021年の東京オリンピックに出場。オリンピックでの経験は、彼女にとって大きなステップとなりました。特に、2021年の東京オリンピックでは女子マラソンスイミングに挑戦し、13位に終わりましたが、彼女の競技に対する情熱はその経験を通じて高まりました。

その他の実績

貴田は国際大会でも数多くの成績を収めており、2013年の世界水泳選手権では女子オープンウォータースイミング25kmの部で8位、2014年のパンパシフィック水泳選手権でも10kmで5位を記録しました。また、2017年にはアジア選手権で女子オープンウォータースイミング5kmで優勝を果たし、再びその実力を証明しました。

履歴書と展望

貴田裕美は、長年にわたり競技の水泳界で活躍し続けており、その経験と知識は多くの後輩選手たちにとっても刺激となっています。彼女は2017年には千葉県館山市の「館山OWS大使」に委嘱され、その活躍は地域スポーツの振興にも寄与しています。今後も彼女の更なる挑戦と成果に期待が寄せられています。

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