買物ゲーム用意ド〜ン!

1978年 4月6日から同年9月28日まで、フジテレビ系列局で毎週木曜日の12時00分から12時30分にかけて放送された、フジテレビ制作のゲームバラエティ番組。全26回。当時、同局の平日正午枠で日替わり形式で放送されていたバラエティ番組枠『12時開演!』の木曜日を担当する企画として制作された。

番組概要

本番組は視聴者参加型の買い物ゲームを主体としており、基本的に毎回3組の一般視聴者ペアが挑戦者として登場した。ただし、最終2回分では芸能人同士の対抗戦が行われた記録が残っている。参加チームは、「記憶力ゲーム」「さかさことばゲーム」「体力ゲーム」という3種類のゲームに挑戦し、ゲームごとに賞品を獲得していった。これらのゲームを通じて獲得した賞品の合計金額が最も高かったチームが、その時点で手にした賞品全てを獲得できるというルールだった。

出演者

番組の進行は、メイン司会を務めた近石真介を中心に、サブ司会として当時「ジョージ・シロー」というコンビで活動していた浮世亭ジョージと大平シロー（後の太平シロー）がサポートした。

アシスタントは放送期間中に交代しており、初代をフルーツが、2代目をニッキーズが担当した。

ゲームとルール

出場者は特定のテーマに沿って集められた一般参加者のペア3組。各ゲーム終了後には、サブ司会のジョージ・シローがその時点までの獲得賞品と合計金額を確認し、発表した。ただし、金額表示は「10万の位」「1万の位」「千の位」までしか表示できず、百の位以下の端数は切り捨てて計算された。

記憶力ゲーム

スタジオに登場した約10品の商品について、近石がその名称と価格を読み上げる。参加者はこれらの情報を記憶し、全ての値札が伏せられた後、シローが指定した商品の価格を早押しで回答する。正確に答えられればその賞品を獲得できるが、不正解の場合は解答権を失い、顔を後ろに向けて次の問題に参加できなくなった。このゲームは通常、約7問程度行われた。

さかさことばゲーム

シローがこれから登場する賞品の名前を逆さまに発音し、それを聞いた参加者が早押しで正確な商品名を回答する。一字一句間違えずに答えられた場合に賞品を獲得できた。間違えた場合は「記憶力ゲーム」と同様に解答権を失い、顔を後ろに向けて参加できなくなった。このゲームは約5～6問程度実施された。

（備考として、番組開始当初のルールでは、逆さ言葉を聞いて元の言葉を推察するだけでなく、その言葉に関連する動作（例：「鼻をつまんで歩く」など）をしながら商品を取るという、よりユニークな内容だった時期もある。）

体力ゲーム

チームごとに色分けされた坂状のセットがスタジオに用意され、参加ペアは坂の上と下に分かれてスタンバイする。どちらが上になるかは特に決められていなかったが、男女ペアでは女性が、親子ペアでは親が上に立つことが多かった。合図と共に、坂の下にいる参加者は目の前に積まれた賞品の山から好きなものを選び、坂をよじ登って上にいるパートナーに手渡す（商品を投げる行為は無効）。制限時間は90秒が設けられていた。

優勝決定と賞品獲得

3つのゲームが全て終了した後、最終的な獲得賞品の合計金額が発表された。さらに、体力ゲームの賞品の中には「ラッキー商品」が紛れており、運良くこの「ラッキー商品」を獲得していたチームは、それまでに獲得した合計金額が2倍になるというボーナスルールがあった。最終的に獲得賞品合計金額が最も高かったチームが優勝となり、そのチームは獲得した賞品全てを持ち帰ることができた。惜しくも優勝を逃した他のチームも、獲得していた賞品の中から1品だけ持ち帰ることが許された。

その他

番組序盤にはアシスタントによるショートコントが行われる演出があったが、これは1978年8月をもって廃止された。また、『12時開演!』枠のエンドカード表示は、他の曜日が「（番組名）また来週！」と番組タイトルを含む形式だったのに対し、木曜日の本番組のみ「『12時開演！』また来週」とタイトル無しで表示されていたという細かな違いも確認されている。

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