賀川愛

賀川愛(かがわ めぐみ)



日本のアニメーター。1959年6月14日生まれ、愛媛県出身。スタジオジブリ作品を中心に、数多くの著名なアニメーション作品に携わってきました。その卓越した技術と、作品に対する深い理解から、アニメーション業界において重要な役割を果たしています。

経歴



上京後、専門学校東京デザイナー学院(現:専門学校東京クールジャパン)アニメ科でアニメーション技術を学びました。1981年に同校を卒業後、動画工房に入社し、アニメーターとしてのキャリアをスタートさせます。

動画工房では、主にテレビアニメ動画を担当し、東映動画の魔法少女シリーズなど、数々の作品に貢献しました。その後、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』に参加を希望し、スタジオジブリ作品に携わることとなります。

スタジオジブリでの活躍



『風の谷のナウシカ』以降、スタジオジブリの主要作品にアニメーターとして参加。特に『紅の豚』では、作画監督に抜擢され、その才能を高く評価されました。その他、『千と千尋の神隠し』、『平成狸合戦ぽんぽこ』、『借りぐらしのアリエッティ』など、数々の作品で作画監督を務め、作品のクオリティ向上に大きく貢献しています。また、短編映画『星をかった日』では、演出アニメーターとして新たな才能を発揮しました。

人物像



スタジオジブリ内では、本名の「めぐみ」ではなく、愛称の「あいちゃん」として親しまれています。宮崎駿監督からの信頼も厚く、『紅の豚』のヒロインの一人であるフィオ・ピッコロのモデルになったという逸話も残っています。

主な作品



劇場アニメ



世界名作童話 白鳥の湖(1981年) - 動画
風の谷のナウシカ(1984年) - 原画
天空の城ラピュタ(1986年) - 原画
火垂るの墓(1988年) - 原画
魔女の宅急便(1989年) - 原画
紅の豚(1992年) - 作画監督
平成狸合戦ぽんぽこ(1994年) - 作画監督
耳をすませば(1995年) - 原画
もののけ姫(1997年) - 原画
千と千尋の神隠し(2001年) - 作画監督
ハウルの動く城(2004年) - 原画
崖の上のポニョ(2008年) - 作画監督
借りぐらしのアリエッティ(2010年) - 作画監督
風立ちぬ(2013年) - 原画

テレビアニメ



一休さん(1975年-1982年) - 動画・原画
新世紀エヴァンゲリオン(1995年-1996年) - 原画
リトルウィッチアカデミア(2017年) - 原画

ゲーム



二ノ国(2010年) - 作画監督

賀川愛は、長年にわたりアニメーション業界の第一線で活躍し、数々の名作を生み出してきました。彼女の才能と情熱は、これからも多くのアニメーション作品に貢献していくことでしょう。

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