賀集正三

賀集正三：将棋界に貢献した棋士の生涯

賀集正三（1932年2月12日 - 2017年9月6日）は、日本の将棋棋士として、1956年のプロ入りから14年間、棋士として活躍しました。兵庫県南あわじ市出身で、角田三男八段門下、棋士番号は70番です。

プロ生活と華々しい戦績

1956年1月22日、四段としてプロ入りを果たすと、地道な努力を重ねました。そして、1965年には第9回古豪新鋭戦で優勝。さらに翌1966年には東西対抗勝継戦で5人抜きを果たし、優勝の栄冠に輝きました。これらの活躍は、彼の高い棋力と粘り強い勝負師ぶりを示すものです。しかし、1970年には四段のまま引退という決断をしました。

引退後の普及活動

引退後も、賀集正三の将棋界への貢献は続きました。日本将棋連盟関西本部の普及部で長年勤務し、自宅教室や出張指導、地域の文化委員などを通して、幅広く将棋の普及活動に尽力しました。多くの地域の人々に将棋の魅力を伝え、次世代を担う若手の育成にも貢献したのです。こうした活動は、彼の人格と将棋への深い愛情を物語っています。

棋風：激しい攻防が特徴

賀集正三の棋風は、居飛車、振り飛車ともに指しこなす柔軟性を持っていましたが、特に矢倉を得意としていました。彼の将棋は、中盤から終盤にかけて、激しい攻防が繰り広げられるのが特徴です。互いに一歩も譲らず、常に緊張感の漂う、観る者を魅了するような将棋を指していたと伝えられています。

昇段履歴と主な成績

1949年：奨励会入会（6級）
1956年1月22日：四段（プロ入り）
1970年：引退
1971年11月3日：五段（贈五段）
1989年11月17日：六段（贈六段）
2006年11月：七段

主な成績としては、古豪新鋭戦と東西対抗勝継戦での優勝が挙げられます。

晩年と死去

長年にわたる将棋界への貢献に対し、多くの賞賛が贈られました。2017年9月6日、85歳でその生涯を閉じました。しかし、彼の功績は、将棋界に長く記憶されることでしょう。

まとめ

賀集正三は、棋士としての活躍だけでなく、引退後の普及活動にも情熱を注ぎ、将棋界の発展に大きく貢献しました。彼の棋風、人となり、そして将棋への情熱は、後世の棋士たちに大きな影響を与え続けることでしょう。その功績は、将棋史にしっかりと刻まれています。

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