赤い鳥 (フォークグループ)

概要

赤い鳥（あかいとり）は、日本のフォークグループとして1969年に結成され、1970年代を中心に活動し、1974年に解散しました。解散後は元メンバーが新たなバンドを結成し、音楽の世界でそれぞれの道を追求しています。

名称の由来

グループ名「赤い鳥」は、鈴木三重吉が主宰する児童雑誌から名付けられました。彼らは各メンバーがボーカルを務め、美しいハーモニーで知られるグループでした。民謡や伝承歌を中心に演奏する一方で、ソフトロックの要素を取り入れた音楽も展開しました。特に関西地区で結成されましたが、いわゆる関西フォークとは異なるスタイルを持っていました。

結成と活動の時代

当初は後藤と平山の2人によるデュエット形式で日本民謡を独自なアレンジで歌い上げていました。後に山本と新居が加入し、彼らは音楽家である谷村新司と結成したコーラスグループ「ヒルビリー・シンガーズ」のメンバーとして活動していました。その後松田が脱退し、大川が加入することで5人編成の『赤い鳥』が完成しました。

1969年4月に兵庫県で初のコンサートを開催し、その後11月にはヤマハ・ライト・ミュージック・コンテストに出場し、フォーク・ミュージック部門で第1位を獲得。これは他の優れたアーティストを抑えての成績であり、名を知らしめました。

デビューとその後

彼らは1970年にデビューシングル『人生／赤い花白い花』を発表。その後の活動では、新たなスタイルを追求しながら多くの音楽作品をリリースしていきました。1971年に発売した『竹田の子守唄／翼をください』は驚異的なヒットを記録し、さらに彼らを有名にしました。特に『翼をください』は合唱曲として多くの人々に愛され、学校教育でも使用されるようになります。

1972年にはアメリカでのレコーディングも行い、その影響を受けた新しい音楽スタイルを創り出しました。しかし、音楽的な方向性の違いから1974年に解散することになります。

解散後の展開

解散後、後藤と平山は「紙ふうせん」を、山本と大川は「ハイ・ファイ・セット」を、渡辺は「ハミング・バード」を結成しました。これらの新しいグループはそれぞれ異なる音楽スタイルを追求しながら、赤い鳥の音楽の影響を受けつつ活動を続けました。

1983年には大阪府で再結成コンサートを行うなど、赤い鳥の名は今も多くのファンに覚えられています。1991年には後藤・平山夫妻が新たなユニット「TSU-BA-SA」を結成し、デビューを果たしました。彼らの音楽は1990年代中頃まで続きました。

代表曲と影響

赤い鳥の代表曲としては、特に『翼をください』と『竹田の子守唄』が有名です。前者は後に全国で広く歌われ、合唱曲としても定着しました。後者は政治的な背景も持つ曲であり、一時は自粛されることもありました。

最後に

赤い鳥は日本の音楽シーンに多大な影響を与え、その音楽スタイルは今なお多くのアーティストに支持されています。

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