赤ずきん (映画)

映画『赤ずきん』について

『赤ずきん』（原題: Red Riding Hood）は、2011年に公開されたアメリカのホラー映画です。デヴィッド・レスリー・ジョンソンが脚本を手掛け、キャサリン・ハードウィックが監督を務めました。レオナルド・ディカプリオが率いるアッピアン・ウェイ・プロダクションズが製作を担当し、童話『赤ずきん』をベースに、サスペンスとロマンスを織り交ぜたダークな世界観が特徴です。

ストーリー

物語の舞台は、深い森に囲まれた小さな村。美しい娘ヴァレリーは、木こりのピーターと愛し合っていますが、母親のすすめで裕福な鍛冶屋の息子ヘンリーとの婚約が決まってしまいます。そんな中、村にオオカミが出没し、ヴァレリーの姉ルーシーが犠牲になります。村人たちは自警団を結成しオオカミを退治しますが、その直後、ヘンリーの父親が犠牲になるという第二の事件が発生します。

そこへ、魔物ハンターとして知られるソロモン神父がやってきて、村人に驚くべき事実を告げます。犯人は普通のオオカミではなく、村人に紛れて暮らしている人狼だというのです。赤い月が照らす夜、再び現れた人狼によって犠牲者が増えていく中で、村人たちは互いに疑心暗鬼になり、ヴァレリーもまた、愛するピーターや婚約者のヘンリーを疑うようになります。人狼の正体は一体誰なのか、村人たちの間で疑念と恐怖が渦巻く、ミステリー要素満載の物語です。

キャスト

ヴァレリー：アマンダ・サイフリッド（日本語吹替え：甲斐田裕子）
村に住む美しい少女。純粋で優しい性格だが、物語が進むにつれて自身の運命に翻弄されていく。
ソロモン神父：ゲイリー・オールドマン（日本語吹替え：辻親八）
魔物ハンターとして村にやってくる。過去に人狼となった妻を殺した経験を持つ。
セザール：ビリー・バーク（日本語吹替え：咲野俊介）
ヴァレリーの父親。
ピーター：シャイロ・フェルナンデス（日本語吹替え：小松史法）
ヴァレリーの幼馴染で恋人。
ヘンリー：マックス・アイアンズ（日本語吹替え：星野貴紀）
ヴァレリーの婚約者。村で最も裕福な家の息子。
スゼット：ヴァージニア・マドセン（日本語吹替え：よのひかり）
ヴァレリーの母親。ヘンリーの父エイドリアンを愛していた。
オーガスト神父：ルーカス・ハース（日本語吹き替え：上田燿司）
ソロモン神父を頼るが、彼のやり方に疑問を抱くようになる。
おばあちゃん：ジュリー・クリスティ（日本語吹替え：土井美加）
ヴァレリーの祖母。赤い頭巾をヴァレリーに贈る。

公開と評価

当初、2011年4月22日に公開予定でしたが、同年3月11日に前倒しされました。しかし、映画の評価は芳しくなく、レビューサイトRotten Tomatoesでは、210件のレビューに基づき支持率10%、平均点3.80/10という低い評価にとどまりました。Metacriticでは、36件のレビューを基にした加重平均値が29/100となっています。

Blu-ray / DVD

日本では、ワーナー・ホーム・ビデオからBlu-rayとDVDが発売されました。初回限定生産のブルーレイ＆DVDセットには、劇場公開版と「もう一つのエンディング」が収録されています。また、映像特典として、監督やキャストによる音声解説、メイキング映像、未公開シーンなどが含まれています。

その他

映画の公式サイトや、allcinema、KINENOTE、IMDbなどの映画データベースサイトでも詳細な情報を見ることができます。

この映画は、おとぎ話の『赤ずきん』を、ロマンチックでダークなサスペンスホラーへと大胆に再解釈した作品と言えるでしょう。登場人物たちの複雑な関係や、人狼の謎が、観客を最後まで惹きつけます。

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