赤と黒 (岩崎良美の曲)

岩崎良美のデビュー・シングル「赤と黒」は、1980年2月21日にキャニオンレコードから発売されました。

背景

当時、アイドル歌手のデビュー曲としては珍しい、中音域を多く用いた楽曲で、高音域を活かした明るい曲でデビューするアイドルが多い中、異例の選曲と言えます。当初、スタッフの間ではB面曲の「クライマックス」をデビュー曲として推す声も多くありましたが、岩崎自身の希望により「赤と黒」がA面としてリリースされました。

デビュー年の1980年10月に日本経済新聞に掲載されたインタビューで岩崎は、「虚像を作られて、それが持たなくなったら怖いので、自分の納得できる作品で頑張っていきたい」と語っています。この曲は元々、東京音楽祭に出場するために制作されたもので、デビューから約1か月後の1980年3月30日に開催された第9回東京音楽祭で披露され、国内大会で大賞を受賞。世界大会にも出場を果たしました。

同大会には、ディオンヌ・ワーウィック、ザ・スタイリスティックス、コモドアーズなどの大物ミュージシャンも出場しており、岩崎は後からその事実を知り、驚いたそうです。

「赤と黒」は、1980年3月3日付のオリコンウィークリーチャートで57位に初登場し、その後、最高位19位まで上昇しました。

収録曲

1. 赤と黒（4分30秒）
作詞：なかにし礼／作曲：芳野藤丸／編曲：大谷和夫
2. クライマックス（4分9秒）
作詞：なかにし礼／作曲：小田裕一郎／編曲：大谷和夫

関連作品

岩崎良美 CD-BOX 80-87 ぼくらのベスト（2002年7月17日発売）

関連項目

1980年の音楽

外部リンク

赤と黒 - 歌ネット
Yoshimi IWASAKI - 岩崎良美オフィシャルサイト

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