赤崎義則

赤崎義則

赤崎義則（あかさき よしのり、1927年9月11日 - 2019年4月12日）は、日本の政治家であり、鹿児島市長を5期20年間にわたり務めました。鹿児島市助役も経験し、その行政手腕は高く評価されています。

生い立ちと初期の経歴

赤崎義則は、鹿児島県日置郡東市来村（現在の東市来町、日置市）で生まれました。小学校から旧制鹿児島県立伊集院中学校（現鹿児島県立伊集院高等学校）に進学。その後、陸軍予科士官学校に在籍しましたが、終戦により学校は解散し復員しました。1948年3月には鹿児島農林専門学校農学科（現在の鹿児島大学農学部）を卒業し、1949年2月に鹿児島市役所に入職しました。

鹿児島市役所での活躍

市役所では、農林部経営課長（1965年11月）、農林部指導課長、財政部管財課長（1969年9月）、総務局行政部職員課長（1973年7月）、総務局行政部長（1975年7月）、総務局長（1977年7月）など、数々の要職を歴任し、行政の専門家としてのキャリアを積みました。1984年3月には、鹿児島市助役に就任しました。

鹿児島市長としての業績

1984年12月、前市長の辞職に伴い行われた市長選挙で初当選を果たし、その後5期連続で市長を務めました。市長在任中は、1993年の平成5年8月豪雨による甚大な被害からの復旧・復興に尽力しました。また、石橋の移設など、文化財の保護にも取り組みました。さらに、2004年の市町村合併では、周辺5町を鹿児島市に編入する上で主導的な役割を果たし、現在の鹿児島市の基礎を築きました。

全国市長会会長としての活動

1999年から2001年まで、全国市長会会長（第23代）を務め、全国の自治体の発展に貢献しました。

引退と晩年

2004年の市長選には立候補せず、政界を引退しました。20年間の市長在任期間は、鹿児島市史上最長記録となっています。翌年の2005年には、旭日重光章を受章しました。2019年4月12日、胃がんのため鹿児島市の自宅で逝去。享年91歳。没後、従四位が贈られました。

名誉称号

赤崎義則は、その功績を称えられ、以下の名誉称号を授与されました。

2004年 - 中華人民共和国長沙市「名誉市民」
2005年 - 鹿児島市「名誉市民」

赤崎義則は、鹿児島市の発展に大きく貢献した政治家として、その功績は長く語り継がれるでしょう。

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