赤沢正道

赤沢 正道（あかざわ まさみち）

赤沢正道は1907年7月26日に鳥取県米子市で生まれ、1982年1月20日に亡くなるまで、日本の実業界と政治の表舞台で活躍しました。彼は赤沢組の会長としてその名を知られ、自治大臣や国家公安委員長として重要な役割を果たしました。彼の影響力は地域の発展に直接的な形で表れ、多岐にわたる事業に参画しました。特に山陰労災病院の誘致や国道9号の拡幅、また美保基地周辺の安定化事業など、地域に留下した足跡は大変大きなものでした。

生い立ちと教育

赤沢家は代々土木建築業を営んできた家系で、彼の父、康平は徳島県出身であり、米子において業界のリーダーとして知られていました。康平はまた、弓道を嗜み、家庭内での文化的な環境も影響を与えました。正道は明道小学校に通い、その後米子中学校へ進学。英語が得意で外交官を志望し、剣道でも抜群の腕前を持っていました。東京帝国大学法学部政治学科を卒業後、赤沢組を継いだことが彼の実業界での活動のスタートとなります。

政治活動

戦後の1946年に衆議院議員に初当選し、戦時中の経歴から公職追放を一度受けたものの、1953年には再び当選を果たし、その後9回の当選を経て、衆議院議員として通算24年10ヶ月を勤めました。彼は三木派に属し、三木武夫との親交も深く、閣僚としては第3次池田内閣や第2次佐藤内閣にて重要な役割を担いました。

社交的な一面

正道はまた、清交クラブという当時の若手有力者が集まる社交クラブの中心人物でもありました。このクラブは、米子市内での重要な社交の場として機能し、若手リーダーたちが集まり、国家や社会について議論を交わす場でもありました。特に、このクラブの設立は米子における社交文化の発展に寄与しました。

事件と逸話

しかし、彼の生涯には影もあり、1964年には縁戚の森病院が脱税問題に巻き込まれ、赤沢は国税庁長官に直接連絡を取り、事態の解決に努めました。これにより、森病院の問題は比較的早く収束したとされています。彼はまた、読書、囲碁、剣道を趣味とし、真言宗に属していました。家族は妻と二人の子供を持ち、日ノ出町に居住していました。

最後の兆し

1982年に他界するまで、彼は地方政治や実業界に多大な影響を与え、現在でもその名は郷土に刻まれています。彼の功績を記した文献は、彼がどのように地域社会に貢献したかをより深く知る手がかりとなります。戒名は「大徳院殿晴雲仁覚正道大居士」とされています。

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