超五十連勝力士碑

超五十連勝力士碑について

超五十連勝力士碑（ちょうごじゅうれんしょうりきしひ）は、東京都にある富岡八幡宮に設置された、相撲に関する重要な石碑です。この碑は、相撲界の中で50連勝以上を達成した力士を称賛するために建立されたもので、1988年に完成しました。

建立の経緯

この碑は、相撲ファンとして知られる小島貞二の提案により、1988年9月場所中に建設されました。碑の建設は、当時の千代の富士が達成した53連勝に触発されたものと一般的には考えられがちですが、実際には碑が設立された時点での千代の富士の連勝数は24回でした。したがって、碑の建立と千代の富士の偉業の発表は単なる偶然の一致であり、彼の連勝記録を直接反映したものではありません。

碑のデザインと構造

超五十連勝力士碑は、11角柱の形状をしており、日本の石碑としては珍しいデザインです。それにより、外観にも独特の存在感があります。碑の正面には碑銘が刻まれ、その周囲には超50連勝を達成した力士の名前が年代順に左回りで彫られています。現在、碑にはすでに6名の力士の名前が刻まれ、残る4面には空白が設けられています。

記録の規則

50連勝を達成した力士は、その記録に基づき名を刻む権利を得ますが、刻まれるのは各力士の最高記録のみです。つまり、引退するまでその名前は碑に刻まれないため、引退後に名が刻まれることになります。このため、もしかすると50連勝以上を複数回達成した力士であっても、その名前が重複して刻まれることはありません。

関連する碑

超五十連勝力士碑の隣には、超六十連勝力士碑も存在します。この碑は、大分県宇佐市にある双葉山記念館「双葉の里」に設けられ、60連勝を達成した力士を顕彰しています。超六十連勝力士碑は、双葉山の生誕100周年を記念して建立され、2011年12月に除幕式が行われました。碑は高さ2.5メートルの八角形で、双葉山や谷風、白鵬など複数の力士の名前と手形が刻まれており、さらに3名の力士名が入るための空欄も設けられています。

おわりに

超五十連勝力士碑は、大相撲の歴史の中で特に素晴らしい成果を上げた力士たちを永久に記録に残すための重要な存在です。この碑は、相撲ファンにとっての聖地ともいえる場所であり、訪れる人々に感動と敬意を与えているのです。

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