超昂神騎エクシール

超昂神騎エクシール



『超昂神騎エクシール』は、アリスソフトより2017年7月28日に発売された18禁美少女アドベンチャーゲームです。前作『超昂閃忍ハルカ』のコンセプトを受け継ぎ、主人公が魔王の生まれ変わりとして、天使と共に悪魔と戦う姿を描いています。

ゲームシステム



導魔


本作の特徴的なシステムの一つが「導魔」です。これは、いわゆるエッチシーンを通じてキャラクターを育成するシステムで、従来の作品と同様にコストを消費してエッチイベントを発生させ、キャラクターのステータスを上昇させます。しかし、本作では確率判定がなくなり、イベントの内容によって上昇するステータスが固定されています。また、コストとして消費する魔力の量によって上昇量が最大3段階に変化し、ストーリー進行、実行回数、親密度によって上昇量がレベルアップします。魔力は毎日回復しますが、鬼畜プレイを行うほど回復量が増加します。これにより、純愛プレイは難易度が高く、鬼畜プレイは容易になります。

戦闘


戦闘システムは、同社作品『大悪司』のような地域制圧要素を取り入れています。1日に移動できる回数は制限があり、最初は1エリアしか移動できませんが、最終的には3エリアまで移動可能になります。敵を殲滅することでエリアを制圧・防衛することができ、ボスを倒せばクリアとなります。敵の増援は基本的にはありませんが、雑魚敵を倒すと魔力上限が上昇します。戦闘は5ターン1セットで、事前に各ターンの行動を設定する必要があります。行動はA,B,Cの3セット用意でき、戦闘中に切り替えることで状況に対応します。セットできる行動は15枠で共有され、ストーリー進行に応じて増えていきますが、APを消費して習得する必要があります。戦闘は最大2対3の団体戦で、自軍は誰かがHP0になると敗北します。ボス戦では、勝利時に必殺技ムービーが流れ、敗北時には敗北Hシーンが発生します。終盤では、ヒロイン二人の合体攻撃が使用可能になります。地域選択シーンでは、魔力を消費して行動回数を増やしたり、敗北時に「肉欲」が上昇しないようにしたりできます。特に隠し要素の解禁には、敗北さえも育成に利用することが重要です。

あらすじ



主人公の央堂継彦は、魔王の生まれ変わりでありながら、エロゲライターを目指す学生として生活しています。魔王としての覚醒を目前に控え、彼はかつて自分の配下だった悪魔ベゼルに裏切られ、魔力の源を奪われてしまいます。しかし、悪魔の計略により、地上で孤立した神騎エクシールと共闘し、悪魔軍団ウォーグリムとの戦いに挑むことになります。

登場人物



央堂 継彦(おうどう つぐひこ) / 魔王エイダム
アダルトゲームのシナリオライターを目指す学生であり、魔王の生まれ変わり。中二病を患っており、言動が痛々しい一面を持つ。豊富なエロ知識を持つが、性交渉の経験はない。覚醒後は容貌が大きく変化する。純愛ルートではヒロインにプロポーズするか、組織の現場指揮官に従事することになる。鬼畜ルートでは魔王としての力を失い、ヒロインとの道は断たれる。

神騎エクシール / エリス・エクシリア
声:御苑生メイ
身長:168cm / B93/ W58/ H88
天界から魔王誅滅のために派遣された神騎(天使)。真面目な性格で、人間界の知識に乏しい。継彦の持つ“色欲”の力を利用した“導魔”によって戦うための力を得る。実は過去の記憶を失っており、元々は冷酷な戦闘マシーンだった。武器は大型の片刃剣「ソル・クラウン」。必殺技は「ドーン・パニッシャー」。鬼畜エンドでは、継彦を殺害して魔王の運命から解き放つ。

神騎キリエル / 報生 キリカ (ほうしょう - )
声:鈴谷まや
身長:156cm / B79/ W58/ H82
継彦の後輩で、第二の神騎となる。クールな性格だが、継彦に対しては砕けた態度をとる。元々は陸上選手だったが、怪我で引退。アダルトゲームの原画家を目指している。実は、前作『超昂閃忍ハルカ』の登場人物の一族。武器は双剣「カムイ」と「ハヤテ」。必殺技は「アブソリュート・ストライク」。鬼畜エンドでは、継彦から魔王の力を奪い、自宅を結界化して平穏な世界に閉じ込める。

アズエル
声:七ヶ瀬輪
エクシールの天使長。継彦に対しては厳しい態度をとるが、内心では認めている。実はエイダムを愛しており、エクシールとの絆を見て身を引くも、堕天使アゼルへと堕ちる。

悪魔軍団 "ウォーグリム"


ベゼル
声:仁志田龍矢
かつての魔王の腹心。継彦から力を奪い、悪魔軍団を組織する。その後、エクシールに敗北し、継彦に忠誠を誓う。家事全般が得意で、料理の腕はエリスの胃袋を掴むほど。

シェムザード
声:神無月ほのか
ベゼルの后。魔術を得意とする。ベゼルに魔王の力ダッシュの方法を教授した。実は独自の目的で行動している。

魔玩将ワーズリー
声:藤田恵一
強欲を司る悪魔。コレクター気質で、人間が生み出したものに興味を持つ。エイダムとは趣味の面で気が合った。

魔執将ジュラウス
声:和葉
嫉妬を司る悪魔。ベゼルに愛情を抱いている。精神寄生体のようなもので、他者の精神を乗っ取ることができる。

魔蔑将ハウト
声:深川緑
傲慢を司る悪魔。美しいものを愛し、そうでないものを侮蔑する。男性だが、女性になりたがっている。

魔憤将イジール
声:牛蛙キタロウ
憤怒を司る悪魔。武人であり、卑怯な行いを嫌う。シェラザードの策に乗って魔王の半身を奪取するも、それは対等に戦うためだった。

魔呑将オベレット
声:蓮岳犬
暴食を司る悪魔。常に何かを食べている。
ダイアン
声:平野響子
怠惰を司る悪魔。ゲーム好きの引きこもり。

ザイン
人間の欲望を基に生み出されたウォーグリムの戦闘員。

堕天使軍団 "グレゴリ"


アゼル
グレゴリの筆頭。アズエルが魔王の半身を取り込んで堕天使となった姿。かつては人間を教育していたが、人間に絶望し、天界に反旗を翻した。人間を獣化させようとするが、最終的にはエクシールに魔力を奪われる。

シェムール
シェラザードの本来の姿。天使シェムエルが堕天した姿。魔力融合技術を確立し、新たな神として君臨しようとするが、神騎に敗北。
アレーガ
シェムールによって改造された堕天使。暴力と性欲によって暴走状態。
ダイン
伝説の存在らしい。グレゴリの戦闘員。

用語など



創造神アマツ
世界を創り出した神。人間を地上の管理者とした後は、眠りについている。

魔力
人間の欲望から生まれるエネルギー。争いの原因となるが、同時に「明日を変えようとする力」でもある。

スタッフ



キャラクターデザイン・原画:おにぎりくん、はぎやまさかげ
シナリオ:小西翼
音声制作:HIRO/DJ C++

キャスティング



メインヒロインの神騎エクシール /エリス役には御苑生メイ、もう一人のヒロインである神騎キリエル /キリカ役には鈴谷まやが起用されました。

反響



本作はDMM.comの7月度ダウンロードランキングで首位を獲得しました。

ノベライズ



『超昂神騎エクシール 〜双翼、魔悦調教〜』のタイトルで、オリジナルエピソードを含んだノベライズが発売されています。

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