超近未来遭遇!! どーなるスコープ

超近未来遭遇!! どーなるスコープ

『超近未来遭遇!! どーなるスコープ』は、1992年4月から同年の12月まで、読売テレビと広島テレビの2局で放送されていた情報バラエティ番組です。この番組は、毎週日曜の22時30分から23時30分の時間帯に放送され当時の視聴者に楽しみを提供していました。

番組の内容

この番組は、出演者たちが来るべき日に起こるかもしれない出来事について予想をするというユニークなコンセプトで構成されていました。出演者たちは、参考となるビデオを観ながらその予想を立て、予想を広げるためのアイデアを模索していました。さらに、視聴者参加型の内容として、番組は視聴者からの予測をはがきを通じて募集し、視聴者の意見や予想を取り入れることで、インタラクティブ性を持たせていました。

主な出演者には、ラサール石井、わかぎえふ（現・わかぎゑふ）、そして大桃美代子が名を連ね、多彩なキャラクターが視聴者を楽しませました。広告スポンサーとして、広告枠は前半は大阪ガスの提供、後半は複数の企業の提供によって支えられ、広島テレビでは地域のガス会社がスポンサーに名を連ねていました。

番組の終焉

しかし、この番組は思わぬ形で終息を迎えます。1992年11月8日に放送された「出張アンケート・看護婦さん大会」でやらせ行為が発覚し、視聴者や関係者からの信頼を失いました。この企画では女性看護婦たちを呼んで座談会を行う形で進行していましたが、実際には現場で働く看護婦ではなく、看護学生やアルバイトなどの「替え玉」が出演していたのです。この事実は視聴者の知るところとなり、番組は12月をもって打ち切られることが決定しました。

この発覚に伴い、12月の放送では謝罪とともに番組の打ち切りが発表され、読売テレビは苦境に立たされました。興味深いことに、同じ時期に朝日放送でも別番組がやらせの問題で打ち切りとなっており、短期間に2局の在阪テレビ局で相次ぐ不祥事が報じられました。この事態を受けて、製作局の読売テレビは1993年1月22日に郵政省（現在の総務省）から厳重注意を受ける事態となりました。

その後、広島テレビでは日曜22:30の枠を、読売テレビとの同時ネットから海外ドラマを含む自社制作枠へと変更し、新たな編成を模索することになりました。

結論

『超近未来遭遇!! どーなるスコープ』は、独自の予想コンセプトで多くの視聴者に支持を受けたものの、やらせ行為の発覚によってその歴史に幕を閉じました。当時のメディア環境や視聴者との信頼関係の大切さを思い起こさせる一例ともなったこの番組は、今日でも語り継がれる存在となっています。

もう一度検索