超RIZIN.3

超RIZIN.3大会の概要

日本の総合格闘技団体「RIZIN」が主催する「Yogibo presents 超RIZIN.3」は、2024年7月28日に埼玉県さいたま市のさいたまスーパーアリーナで開催されました。この大会は、超RIZINシリーズの第3回目となり、特に注目されたのは、RIZINにおいて初めてのスタジアムバージョンでの実施という点でした。実に15年ぶりに行われるこのスタイルは、格闘技ファンにとって特別な意味を持ちました。

メインイベント

今回のメインイベントでは、因縁の対決として知られる朝倉未来と平本蓮が5ラウンドの特別ルールで戦い、注目のLMS（ラストマンスタンディング）ベルトを懸けて競い合いました。試合は平本が1ラウンドでTKO勝利を収め、見事にLMSベルトを獲得。観客はその瞬間、会場の興奮に包まれました。

セミファイナル

セミファイナルではボクシングのスーパースター、マニー・パッキャオがRIZIN初参戦を果たし、現RIZINフェザー級王者の鈴木千裕との対戦が予定されました。しかし、鈴木が右拳を骨折したため、安保瑠輝也が代役として出場。試合はエキシビション形式で行われ、安保が序盤からパッキャオを圧倒する場面も見られましたが、引き分けに終わりました。その様子は観客の期待を裏切ることなく、また新たな話題を提供しました。試合後には、フェザー級の元世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシアがリングに上がり、パッキャオと安保に再戦を訴える場面も見受けられました。

観客動員数と視聴数の記録

超RIZIN.3は、RIZIN史上最大となる48,117人の観客を動員し、PPVの売上も過去最高記録に迫る成果を上げました。これにより、RIZINのイベントの魅力がますます高まっていることが証明されました。

ドーピング疑惑

しかし、この大会は喜びだけでは終わりませんでした。ドーピング疑惑が浮上したのです。2024年8月20日にSNSで公開された音声データにより、平本のドーピング行為が示唆され、これが報道で波紋を呼びました。平本は9月2日に記者会見を開き自身の無実を主張しましたが、RIZINの榊原信行CEOらも同日に記者会見を実施。WADAの検査結果が両選手ともに陰性であることを明らかにし、試合は有効とされたものの、朝倉にとっては引退をかけた戦いであったため、「これが最後の試合になったことにお詫び申し上げます」と謝罪しました。今後、RIZINではより厳格なドーピング検査体制の強化も発表されています。

対戦カード

大会では数々の激戦が繰り広げられました。以下は主な試合結果です：

1. 新居すぐる vs. 摩嶋一整 → 摩嶋が2Rリアネイキッドチョークで勝利。
2. タイ・エマリー vs. チャリーサ・シガーラ → タイが1R TKO勝ち。
3. 鈴木博昭 vs. YA-MAN → YA-MANが1R KO勝ち。
4. RENA vs. ケイト・ロータス → RENAが2R TKO勝ち。
5. ジョン・ドッドソン vs. 征矢貴 → ドッドソンが判定勝ち。
6. 芦澤竜誠 vs. 皇治 → 芦澤が判定勝ち。
7. 所英男 vs. ヒロヤ → 所が1R TKO勝ち。
8. 扇久保博正 vs. 神龍誠 → 扇久保が判定勝ち。
9. 斎藤裕 vs. 久保優太 → 久保が2R KO勝ち。
10. マニー・パッキャオ vs. 安保瑠輝也 → ドロー。
11. 朝倉未来 vs. 平本蓮 → 平本が1R TKO勝ち。

このように、超RIZIN.3は記憶に残る大会となり、今後のRIZINにさらなる影響を与えることが期待されています。

もう一度検索