越後下関駅

越後下関駅：関川村の玄関口

越後下関駅は、新潟県岩船郡関川村に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）米坂線の駅です。1931年（昭和6年）8月10日、米坂西線の坂町駅から当駅間が開通した際に開業しました。

長い歴史を持つ越後下関駅ですが、近年は利用状況の変化に伴い、駅の運営形態に変化がありました。1983年（昭和58年）2月28日には業務委託化、1995年（平成7年）4月1日には簡易委託化されました。委託駅員は交代で毎日1名が担当していましたが、2023年（令和5年）1月1日より、関川村による乗車券委託販売が解除され、終日無人駅となりました。現在は村上駅が管理しています。

駅舎と設備

越後下関駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。両ホームは跨線橋で連絡しており、バリアフリー設備は整っていないものの、利用者は比較的容易にホーム間を移動できます。無人駅となった現在も、簡素ながらも清潔で機能的な駅舎を維持しています。かつては駅舎内に待合室やトイレが設置されていましたが、無人化に伴い、その状況は変化している可能性があります。

駅周辺の環境

越後下関駅周辺は、関川村の中心市街地にあたり、歴史と自然が調和した魅力的な地域です。駅周辺には、豪農や豪商の邸宅や庭園など、歴史を感じさせる建造物が残っており、往時の賑わいを偲ばせる景観が広がっています。また、すぐ近くには「えちごせきかわ温泉郷」があり、温泉街の情緒豊かな雰囲気も楽しめます。

観光客の利便性を高める取り組みとして、駅からは徒歩5分の場所に位置する自転車店と温泉街においてレンタサイクル「湯～チャリ」の貸出サービスが提供されています。このサービスでは、乗り捨て利用も可能なので、温泉街や周辺の観光地を自由に巡ることができます。

交通アクセス

越後下関駅には、新潟交通観光バスが乗り入れており、関川村内各地へのアクセスが可能です。高速バス「Zao号」も発着しており、村外へのアクセスも確保されています。バス路線としては、村上、朴坂、坂町、鷹ノ巣、金俣、桂入口・上野新、幾地、鍬江沢方面への路線があります。これらのバス路線によって、駅は関川村における重要な交通拠点としての役割を担っています。

利用状況

JR東日本によると、2000年度から2021年度までの1日平均乗車人員は変動を続けています。詳細なデータは公開されていませんが、近年は減少傾向にあると推測されます。無人化も、利用者数の減少を背景とした判断と考えられます。

隣の駅

越後下関駅に隣接する駅は、米坂線で、下り方面が越後大島駅、上り方面が越後片貝駅です。快速「べにばな」と普通列車が停車します。

まとめ

越後下関駅は、歴史と自然に囲まれた関川村の中心部に位置する、小さなながらも重要な交通拠点です。無人化された現在でも、地域の生活を支え、観光客の玄関口としての役割を担い続けています。駅周辺の豊かな観光資源と相まって、今後も関川村の発展に貢献していくことが期待されます。

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