越智久美子 (教育者)

越智久美子について

越智久美子（おち くみこ）は、1976年に愛知県名古屋市で生まれた日本の教育者です。現在、至学館大学の健康スポーツ科学科の准教授として勤務し、教育やスポーツの分野で活躍しています。

学歴と経歴

越智は、中京女子大学付属高等学校を卒業後、同大学の人文学部アジア文化学科に進学しました。大学時代には平野俊というペンネームを用い、紀行文やエッセイを執筆しました。また、在学中に体験したインドネシア旅行の記録が評価され、作文コンクールで受賞することになりました。この成功がきっかけで、彼女は中京女子大学への進学を果たしました。

大学卒業後は、西国三十三カ寺を徒歩で巡る巡礼活動を行い、その経験を通じて深い学びを得ました。その後、彼女は中京女子大学の歴史をまとめた『中京女子大学100年史』を執筆。その中で、熱田空襲に関する調査を行い、当時の生徒34名の名前を明らかにする成果を上げました。

教育と活動

越智は、2016年から学生と共に主権者教育に取り組み、地域における投票率向上の活動を行っています。また、ゼミではLGBTQに対する理解を深めるための環境づくりを行い、愛知県内の自治体に対して「パートナーシップ宣誓制度・ファミリーシップ宣誓制度」の導入を求める活動も行っています。彼女のゼミ生は、これらの要望書を自治体に直接提出し、地域の理解促進に貢献しています。

さらに、越智は18歳選挙権に伴い、「仲間をまもり隊」を結成し、学生に向けて消防や救急に関する知識と技術を学ぶプログラムを実施しています。この事業は2024年には資格を取得し、さらに防災士資格も取得することを目指しています。

研究分野

彼女の研究領域は、近・現代史、スポーツ史、主権者教育、及び平和教育と多岐にわたります。越智は多くの著書を執筆しており、中でも『私たちの戦争: 中京高女の学徒動員と熱田空襲』などの作品は評価が高く、多くの読者に影響を与えています。また、YouTubeチャンネル「愛と平和と越智久美子TV」を通じて情報発信も行っています。

総括

越智久美子准教授の取り組みは、単に教育現場に留まらず、地域社会全体に貢献する形で展開されています。彼女の活動は、学生たちにとっても非常に意義深いものであり、主権者教育を通じて未来の社会を担う人材の育成に寄与しています。

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