足守

足守地域の概要

足守（あしもり）は、岡山県岡山市北区に位置する大字で、かつては上足守（かみあしもり）と呼ばれていました。この地域は旧吉備郡足守町に属し、足守地域センターの中核を成しています。また、岡山市立足守小学校、蛍明小学校、足守中学校もこの地区にあります。

この場所の中心部は、江戸時代に足守藩の陣屋町として栄えた歴史を有し、現在も文化遺産や著名な庭園である近水園が残っています。加えて、足守は岡山県の町並保存地区に指定されており、訪れる人々にとって歴史を感じることができます。

地理と人口

足守地域は岡山市の北西部に位置し、足守川の上流域から平地へと移行する谷口に発展した扇状地です。この地域は古代から備中国の中心的な場所の一つであり、長い歴史を持っています。人口は5983人（男性2868人、女性3115人）、世帯数は2821世帯（平成30年7月現在）です。

歴史的背景

足守の歴史は古代まで遡ります。和名類聚抄では、備中国賀夜郡葦守郷の一部とされています。中世初頭からは、京都の神護寺の荘園であった足守荘として知られていました。この荘園の絵図には、地域の開発者である豪族賀陽氏の署名が見られます。戦国時代には、毛利方に属する三村氏がこの地の支配を確立し、織田方の宇喜多氏からの防衛として神路山城が築かれました。

江戸時代に入ると、姫路城の木下家定が足守藩を設立し、陣屋町が形成されました。町は上下に分かれ、町方には多くの商人や職人が居住し、盛況を呈しました。昭和31年に足守町が設立され、後に岡山市に編入され現在の足守となりました。

名所旧跡

足守地域には多くの歴史的名所や文化財が存在しています。例えば、足守町並み保存地区や備中足守まちなみ館、藤田千年治邸（旧足守商家）、杉原家住宅などが挙げられます。また、足守藩旧侍屋敷や近水園（岡山県名勝）、緒方洪庵生誕地なども訪れる価値があります。

教育と公共施設

地域の公立小・中学校には、岡山市立足守小学校、足守中学校などがあります。また、足守地域センターや足守図書館といった公的施設も整っています。

交通アクセス

交通面では、国道429号や岡山県道271号総社足守線、岡山県道701号岡山賀陽自転車道線が通っています。これにより、地域へのアクセスは便利です。

結論

足守地域は、豊かな歴史と文化の継承が感じられる場所です。観光名所や教育制度が充実しており、地域コミュニティも活発です。訪れることで、昔日の情景を垣間見ることができるでしょう。

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