足柄駅 (静岡県)

足柄駅の概要

足柄駅（あしがらえき）は、静岡県駿東郡小山町竹之下に位置する東海旅客鉄道（JR東海）御殿場線の駅であり、駅番号はCB09です。この駅は、小山町の足柄地区にあり、1903年1月に信号場として開設され、1947年9月に駅に昇格したという歴史があります。開設当初、現在の御殿場線は東海道本線の一部であり、信号所として機能していました。

しかし、1934年に丹那トンネルが開通したことで、東海道本線のルートが熱海経由に変更され、足柄地区の住民たちは鉄道が地方路線に変更されることを機会と捉え、駅の新設運動を始めました。その結果、信号所は駅としての役割を果たすこととなりました。

歴史的な変遷

足柄駅の歴史は、以下の重要な出来事に分かれます:

• - 1903年（明治36年）1月20日: 官設鉄道によって足柄信号所として開業。
• - 1909年（明治42年）10月12日: 信号所を通る路線が東海道本線と命名。
• - 1947年（昭和22年）9月15日: 駅に昇格し、旅客営業を開始。
• - 1987年（昭和62年）4月1日: 国鉄分割民営化に伴いJR東海の駅となる。
• - 2020年（令和2年）7月13日: 新しい駅舎が供用開始。

足柄駅は、戦後、電化が進み1971年に荷物の取扱いが廃止されました。その後、ICカード「TOICA」の利用が可能となり、さらに利便性が向上しました。

駅の構造

足柄駅は地上にある島式ホームを持ち、1面2線で構成されています。ホームの西側が上り列車の発着する1番線で、東側が下り列車用の2番線です。駅舎は無人で、構内踏切を渡った先に存在しています。駅の管理は御殿場駅が行っています。

利用状況

2021年度のデータによれば、足柄駅の1日平均乗車人員は348人でした。1993年度以降の乗車状況も時期によっての変遷がありますが、詳細な情報はさまざまな統計に依存しています。

駅周辺の施設

足柄駅周辺にはさまざまな学校や公園、観光名所があります。具体的には、小山町立足柄小学校や静岡県立小山高等学校、足柄ふれあい公園、さらには金時山への登山道も近くにあります。また、足柄駅前郵便局やあしがら温泉も周囲に存在し、地域住民や観光客に利用されています。

さらに、足柄駅は小山町コミュニティバスの停留所ともなっており、地域の交通手段として大変便利です。バス路線は駅から小山中学校や小山役場前、さらには須走ルートなど、目的地に応じた運行が行われています。

鉄道の役割

足柄駅は、地域の交通インフラの一部として欠かせない存在であり、利用者にとっては日常生活や観光において非常に役立っています。映画やテレビドラマにも登場することがあり、地域の文化にも影響を与えています。特に映画「チチを撮りに」や「デリバリーお姉さんNEO」など、多くのメディアにフィーチャーされており、観光スポットとしての側面も強調されています。

足柄駅は、長い歴史があり、地域に根ざした交通機関としてこれからも重要な役割を果たしていくことでしょう。

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