輝水晶伝説アスタル

輝水晶伝説アスタル

『輝水晶伝説アスタル』（きすいしょうでんせつアスタル）は、1995年4月28日に日本のセガからセガサターン用ソフトとして発売された横スクロールアクションゲームです。この作品は、セガ社内で開発されました。

ゲーム概要

プレイヤーは、世界の創造主である女神アントワースによって生み出された主人公アスタルを操作します。物語は、アスタルの大切な存在であるレダが悪しき存在ガイストに連れ去られたことから幕を開け、プレイヤーの目的は、アスタルを導き、数々の困難を乗り越えてレダを救い出すことです。

本作の最大の特徴は、主人公アスタルが繰り出すアクションのダイナミックさにあります。単に敵と戦うだけでなく、ステージ上に存在する巨大な岩を軽々と持ち上げて投げ飛ばしたり、行く手を阻む大木を根っこごと引き抜いたりと、力強く豪快な動作が可能となっています。これにより、ゲームプレイに独特の爽快感と手ごたえが生まれています。

登場人物

物語を彩る主要な登場人物と、その声優は以下の通りです。

アスタル（声: 折笠愛）: 創造の女神アントワースによって生み出された本作の主人公。レダを救うため冒険に出る。
レダ（声: 白鳥由里）: アスタルにとって大切な存在。ガイストによって攫われる。
アントワース（声: 久川綾）: 世界を創造した神秘的な女神。
ガイスト（声: 堀川亮）: レダを連れ去り、アスタルの前に立ちはだかる悪役。
ジェラード（声: 郷里大輔）: 物語に関わる重要なキャラクター。
エネミー（声: 和田さおり、神子敏康、浜田尚子、堀田泰丸）: アスタルの行く手を阻む敵キャラクターたち。

音楽

本作の楽曲は、主に前田龍之氏が手掛けています。物語の開始を盛り上げるオープニングテーマ「Let me try again!」と、エンディングを飾る「輝く世界を」は、どちらも久川綾氏が歌唱を担当しています。これらの楽曲の作詞は厳秀氏、作曲・編曲は前田龍之氏が担当しました。効果音制作などを含め、音楽全体には幸崎達哉氏も関わっています。

開発スタッフ

『輝水晶伝説アスタル』の開発には、多岐にわたる才能が集結しました。主要な開発スタッフは以下の通りです。

プロデューサー: 押谷真 (代表作にメガCD版『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』など)
監督: 清水雅仁 (代表作にアーケード版『スターウォーズ アーケード』など)
制作総指揮: 重田守
企画・原案: 菅井剛、林求
ゲームデザイン: 菅井剛、清水雅仁
キャラクターデザイン: 林求
ストーリー原案: 林求、神子敏康
美術監督: 岡田美佳
音楽監督: 牧野幸文
メインプログラム / プレイヤープログラム: 向井田和幸
システムプログラム: 熊崎由幸 (日立TS)
エネミープログラム: 高橋敦俊、二川目真、坂本博章、熊崎由幸 (日立TS)、堀田泰丸
ツール制作 / 特殊効果制作: 安藤隆、堀田泰丸
プログラム進行: 高橋敦俊
マップ構成・エネミー設定: 菅井剛、神子敏康、大沼大
美術背景: 岡田美佳、浜田尚子、川口博之、三瓶昌広、和田さおり
キャラクター制作: 林求、川口博之、浜田尚子、浅井幸信、上川祐司
CG 3Dオペレータ: 杵村史朗
タイトルデザイン: 川口博之
音楽・効果音: 前田龍之、幸崎達哉
レコーディングスタッフ: 成田尊、町田直幸、川平真二、柴田文孝
オープニングアニメーション編集・制作: 川口博之、神子敏康、井上善央
アニメーション監督: 増田敏彦 (東京ムービー新社)
アニメーション美術監督: 水谷利春 (STUDIO風雅)
アニメーション彩色: 酒井智子 (東京ムービー新社)
アニメーション・プロデュース: 竹内孝次 (東京ムービー新社)
プロモーション: 小川智章、花谷和宏
制作協力: (株) プロダクションバオバブ、(株) 青二プロダクション、(株) アーツビジョン
* 制作著作: (株) セガ・エンタープライゼス

評価

本作は発売当時、ゲーム雑誌においていくつかの評価が掲載されました。『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、4人のレビュアーによる点数が7点、7点、5点、5点で、合計は40点満点中24点となりました。また、『SATURN FAN』誌の読者投票企画である「ゲーム通信簿」では、30点満点中19.2点という評価を得ています。

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