近田怜王

近田怜王の経歴とその後の活動

近田怜王（ちかだ れお）は、1990年4月30日生まれ、兵庫県三田市出身の元プロ野球選手であり、現在は野球指導者としても知られています。彼は福岡ソフトバンクホークスに所属していた2009年から2011年まで「怜王」という登録名でプロの舞台で競い、野球界でのキャリアをスタートさせました。

プロ入り前のアマチュア時代

近田は小学校から野球を始め、報徳学園中学校・高等学校に進学しました。中学時代にはシニアリーグの三田シニアに所属し、ストレートの最速138km/hを記録。日本代表チームの選手としても国際大会に出場するなど、その才能を早くから示しました。高校時代にはエースとして活躍し、特に大阪桐蔭高等学校の中田翔を三振に仕留めるなど、その実力を証明しました。また、全国大会にも3回出場しましたが、残念ながら目立った成績を残せないまま高校生活を終えることになります。

2008年のNPBドラフト会議では、福岡ソフトバンクホークスから3巡目で指名され、プロ入りを果たしました。契約金や年俸は当時としては良好で、彼は新たなステージへと進みました。

ソフトバンクホークス時代

プロ入り直後の2009年、近田はウエスタン・リーグで8試合に登板し、シーズンを0勝2敗、防御率5.60で終えました。翌2010年には15試合登板し、2勝4敗、防御率5.92という成績を残しましたが、その後オーストラリアのブリスベン・バンディッツに派遣されることになりました。2011年のシーズンは、6試合に登板し、自責点0ながら勝敗はつかず、2012年には登録名をフルネームに変更し、外野手に転向するも公式戦出場は果たせませんでした。最終的には、10月7日に戦力外通告を受け、彼のプロ選手としてのキャリアは幕を閉じます。

引退後の道

近田は引退後に再起を図ることになります。初めは実家で落ち着かない日々を過ごしましたが、地元の関係者の助言を受け、12月にはJR西日本に入社しました。再開された社内の硬式野球部で現役生活を続けることを決意し、選手会長も務めました。

2014年には、第85回都市対抗野球大会に初出場し、彼自身も救援投手として登板します。しかし、2015年には現役を引退し、退部しました。この時期には学生野球資格の回復研修を受け、高校や大学での指導者としての道を視野に入れていました。

京都大学硬式野球部での指導

2017年には京都大学硬式野球部のコーチとして活動を開始しました。他の指導者と同様に週に1日のペースで始めた指導は、徐々に増え、コーチに昇進しました。2020年には助監督に就任し、2021年には監督としてチームを指導する立場に至ります。監督としての初年度には、リーグ戦の最下位脱出に成功し、連盟発足以来の快挙を達成しました。

選手としても指導者としても多くの挑戦と成果を経験してきた近田。彼が教えた選手の中には、プロ野球選手としての道を歩み始めた選手も現れるなど、その影響力は大きく広がっています。近田の指導の下、多くの部員がNPB球団へ進むなど、彼の指導者としてのキャリアは新たな転機を迎えています。

まとめ

近田怜王は、選手から指導者への転身を果たし、それぞれのステージで存在感を発揮しています。彼の人生は、決して平坦ではありませんでしたが、その中での一つ一つの経験が今の彼を形作っているのです。これからの活躍にも期待が寄せられます。

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