近畿大学附属高等学校・中学校

近畿大学附属高等学校・中学校の概要

近畿大学附属高等学校・中学校は、大阪府東大阪市若江西新町に位置する私立の中高一貫教育機関です。この学校は、近畿大学に隣接した立地にあり、校歌も近大のものを使用しています。高等学校の生徒数は約3000人で、非常に大規模な校ですが、内部進学した生徒と外部から入学した生徒は、3年間別々のクラスで学ぶ併設型のスタイルをとっています。略称としては『近中』や『近高』が使われています。

教育体制と特徴

近畿大学への内部進学の際は、成績やテスト結果に基づき無試験で進学できる新たなシステムが2005年から導入されました。この仕組みにより、推薦入試を経る必要がなくなったことで、内部進学を希望する生徒にとって大きな利点となりました。一方、過去には毎年100名以上が一般入試に合格している状況もあり、競争が激しいことがわかります。

中高一貫教育は比較的新しい取り組みですが、その制度は年々拡充されており、教育内容にも力を入れています。2013年からはiPadを活用したICT教育がスタートし、全生徒が自己負担で購入を行っています。また、各教室にはプロジェクターが設置され、先進的な教育環境が整えられています。

沿革

近畿大学附属学校は1939年に日本工業学校として開校し、その後1947年に大阪理工科大学附属中学校、1948年に附属高等学校が設置されました。学校名が現在のものに変更されたのは1949年で、商業科が新設されました。1980年代に男女共学へ移行し、1992年度には女子部の卒業生が最後となりますが、男女別学時代も長く続きました。

近年、特に大学進学を見据えたカリキュラムが強化されています。医薬進学コースや英数特進コースが設置され、高校生は自身の進路に応じたコース選択が可能です。その他、部活動も活発で、特に野球部は多くのプロ選手を輩出しており、水泳部もオリンピック選手を数多く輩出しています。サッカー部や陸上部も全国大会での実績が豊富です。

教育目標

教育の方針としては、知・徳・体の調和の取れた全人教育を謳い、社会で信頼される人材の育成を目指しています。情操や品位を重視し、規則を守って責任を果たすこと、さらには社会貢献の意識を育てることを目標としています。このような総合的な教育を通じて、生徒たちには国際的な視野をもって社会を公正に判断できる力を身に付けてもらいます。

アクセスと施設

学校へのアクセスは、近鉄大阪線の長瀬駅や奈良線の八戸ノ里駅から徒歩約20分。近鉄バスと有料のスクールバスも運行されています。校舎は一般教室棟が5階建て、特殊教室棟が11階建てとなっており、各種設備が整っています。学校の広大な敷地内には、部活動用の運動場や多目的施設も充実しています。

近畿大学附属高等学校・中学校は、未来を担う生徒たちが多様な経験を経て成長できるような環境が整った学び舎です。

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