八戸ノ里駅

八戸ノ里駅の概要

八戸ノ里駅（やえのさとえき）は、大阪府東大阪市小阪三丁目に所在する近畿日本鉄道の奈良線の駅で、駅番号はA09です。地域に密着したこの駅は、多くの乗客に利用される重要な交通の要所となっています。

歴史

八戸ノ里駅は1936年11月19日に、大阪電気軌道の小阪から若江岩田間で新たに開業されました。開業以来、1941年には参宮急行電鉄との合併により関西急行鉄道の駅となり、その後、1944年に近畿日本鉄道に統合されました。1969年には大阪府道2号との交差部が高架化され、1971年には定期券専用の自動改札機が導入されました。その後の2007年にはPiTaPaの使用が開始され、2014年には駅長が廃止され布施駅の管轄下に移されました。

駅名の由来

「八戸ノ里」という名称は、江戸時代初期にこの地域に入植した豊臣家の旧臣の家が8戸あったことに由来しています。しかし、この地域は古代から開発が行われており、過去には河俣御厨（かわまたみくりや）の一部であったことや、室町時代には畠山氏の居城が近くに存在していたことから、歴史の深さを感じさせます。また、大坂の陣の後、一時的に沼地となったこの地が再開発される過程で、8戸の家々が入植した可能性も指摘されています。

駅構造

この駅は、島式2面4線の高架構造を持ち、待避も可能な設計です。ホームの有効長は6両ですが、待避線は10両分の長さがあります。改札口とコンコースは1階に位置し、ホームは2階にあります。この駅は布施駅が管理する有人駅で、PiTaPaやICOCAに対応している自動改札機や自動精算機、そして特急券や定期券購入用の自動券売機が設置されています。

利用状況

2022年11月8日のデータによると、八戸ノ里駅の一日あたりの乗降人員は25,064人でした。近年の乗降客数は増加傾向にあり、地域の発展とともに駅の重要性が高まっています。

駅周辺の景観と利便性

1950年代には周辺は田園地帯でしたが、現在では住宅や中小ビルが立ち並ぶエリアとして発展しています。駅近くには大阪府立中河内救命救急センターや市立東大阪医療センターといった医療機関があり、地域住民にとって重要なインフラとなっています。また、周辺には数多くの教育機関や文化施設も点在し、生活の充実度を高めています。

バス路線

八戸ノ里駅には近鉄バスの乗り入れがあり、南口にはロータリーが整備されています。バス乗り場は変更されており、様々な路線が運行されています。近畿大学へのアクセスも良好なため、学生の利用も多いのが特徴です。

まとめ

八戸ノ里駅は歴史的背景と地域発展を背景に、多くの利用者に支持されている駅です。近年の発展と合わせて、周辺には医療や教育、有名な観光地もあり、地域社会に貢献する重要な存在です。

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