附属学校

附属学校について

附属学校（ふぞくがっこう）とは、主に上級教育機関に附属する形式で運営される教育機関です。これには、教育機関の下に位置する就学前教育、初等教育、中等教育が含まれます。また、医療機関に附属する看護専門学校なども含まれますが、本項では主に教育機関に関連する附属学校について詳しく解説します。

概要

一般的に、附属学校は大学（短期大学も含む）を頂点とすることが多いですが、高等学校を頂点としているケースも見受けられます。附属学校は「附属」または「附属校」として認知され、より具体的には、高等学校を「附属高校」、中学校を「附属中」、小学校を「附属小」、幼稚園を「附幼」と呼ぶことが通例です。

「附属」と「付属」の違い

言葉の使い方に関して、国の指針によって「附属」「寄附」「附則」「附帯」「附置」はすべて「附」を使用することが定められています。このため、国立大学の附属学校などでは常に「附属」が使用されます。しかし、私立や公立の大学附属学校では「付属」が正式名称として用いられることもあります。一般の報道などでは「附属」が「付属」に訂正されるケースが多く見受けられます。

大学を頂点にする附属学校

国立、公立、私立の大学にはそれぞれ附属学校があります。特に私立大学の附属学校の場合は、入学者に対し大学への進学が優遇されることがあり、早期教育を目的として設立されています。これにより、附属幼稚園や附属小学校からの「内部進学」が可能となることが多いです。有名な私立大学の附属校には多くの著名人の子女が通い、一般に「ブランド校」として知られています。

ただし、内部進学には一定の成績条件を備えた「応募条件」があり、この要件を満たしても合格できるとは限りません。このため、一般の入試を受ける必要が生じることもあります。

また、大学名を冠しない校名の場合、附属学校とは見なされないことが多いです。こうした学校では、教育の方針や趣旨が異なることから独立した教育機関として扱われます。

高等学校を頂点にする附属学校

高等学校を頂点とする附属学校は、学校法人内に大学が存在しないケースで見られることが多いです。この場合、公立高等学校と周囲の公立中学校が連携したり、いずれかの新設によって6年間の一貫教育が実施されます。

教育実習の場

附属学校の機能の一部として、教育学部などの学生が教育実習を行う場としても利用されています。これは、教壇に立つための実践的な経験を積む貴重な機会となっています。