近藤健彦

近藤健彦

近藤健彦（こんどう たけひこ、1941年10月19日 - ）は、日本の大蔵官僚であり、その経歴は多岐にわたります。新潟県柏崎市出身で、同地で中学校、高校時代を過ごしました。京都大学法学部を卒業後、国家公務員上級甲種試験（行政）と外交官試験に合格し、1965年に大蔵省に入省しました。

大蔵省でのキャリア

大蔵省入省後は、主税局国際租税課に配属され、国際租税に関する業務に携わりました。その後、フランスのグルノーブル大学に留学し、法学修士を取得しました。帰国後は、浜松税務署長を経て、国際金融局や関税局で要職を歴任しました。

1980年代には、外務省にも籍を置き、在フランス日本国大使館で二等書記官、一等書記官、参事官、公使などを務めました。国際的な経済問題にも深く関与し、日本の外交政策に貢献しました。

1989年には関税局総務課長、1990年には横浜税関長に就任。1991年には大臣官房審議官（関税局担当）となり、1992年に大蔵省を退官しました。

退官後の活動

大蔵省退官後は、教育分野に活動の場を移し、日本貿易振興会（JETRO）理事（アジア地域担当）を務めた後、立命館大学国際関係学部教授に就任しました。その後、立命館アジア太平洋大学アジア太平洋マネジメント学部長、浜松学院大学学長を歴任し、教育者として多くの学生を育成しました。

また、プラザ合意に関する研究を行い、中央大学から博士（法学）の学位を取得しました。2006年からは明星大学経済学部教授として教鞭を執りました。

受章

2011年11月3日には、長年の功績が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。

近藤健彦の略歴

1965年4月 - 大蔵省入省（主税局国際租税課）
1966年9月 - 大臣官房財務参事官付
1967年4月 - 大臣官房付（グルノーブル大学留学）
1969年7月 - 国際金融局総務課企画調整係長
1970年7月 - 浜松税務署長
1971年7月 - 大臣官房付 兼 外務省アジア局北東アジア課
1973年9月 - 大臣官房付（外務研修）
1974年5月 - 外務省在フランス日本国大使館二等書記官
1975年4月 - 外務省在フランス日本国大使館一等書記官
1977年7月 - 国際金融局国際機構課長補佐（総括・企画・協定）
1978年7月 - 国際金融局調査課長補佐（総括）
1980年6月 - 大臣官房企画官 兼 国際金融局総務課
1981年7月 - 外務省経済局国際経済第二課長
1983年6月 - 関税局国際第二課長
1985年7月 - 大臣官房参事官（副財務官）
1986年6月 - 国際金融局調査課長
1987年6月 - 外務省在フランス日本国大使館参事官
1989年1月 - 外務省在フランス日本国大使館公使
1989年6月14日 - 大臣官房付
1989年6月23日 - 関税局総務課長
1990年6月29日 - 横浜税関長
1991年6月11日 - 大臣官房審議官（関税局担当）
* 1992年6月26日 - 退官

近藤健彦氏は、大蔵官僚としての経験と、教育者としての知識を活かし、日本の発展に貢献した人物として知られています。

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