近藤惠子

近藤惠子

近藤惠子氏は、日本の合唱界を代表する指揮者、音楽教育者、そして声楽家です。愛知教育大学音楽科を卒業後、愛知県立岡崎高等学校に音楽教諭として赴任。以来、50年以上にわたり、同校コーラス部の顧問・指揮者として、その発展に尽力しました。現在は非常勤講師として、後進の指導にあたっています。

指揮者としての活動

近藤氏が指導する岡崎高校コーラス部は、その卓越した指導力により、全国トップレベルの合唱団として知られています。また、同校コーラス部の卒業生を中心に結成された岡崎混声合唱団の指揮者も務め、同合唱団を全国有数の市民合唱団へと育て上げました。

そのほか、豊川コール･アカデミー、豊川で第九を歌う会、三河市民合唱クラブ、三河市民オペラといった数々の合唱団で常任指揮者を務め、地域における合唱文化の発展にも大きく貢献しています。

声楽家としての活動

声楽家としても活躍しており、名古屋二期会会員時代には、オペラ公演やソリストとして、数多くの舞台に出演。「蝶々夫人」のスズキ役、「ヘンゼルとグレーテル」の魔女役など、主要な役を演じました。また、岐阜、名古屋、岡崎、安城、豊川などで開催される「第九」公演や、各種宗教曲においてアルト独唱を務めています。瀬山詠子、児井恵、R・リッチらに師事し、声楽家としての研鑽を積みました。

教育者としての活動

教育者としては、岡崎高校の音楽科教諭として長年勤務。名古屋芸術大学では非常勤講師を務め、後進の指導にあたっています。また、各地で合唱講師や合唱コンクールの審査員も務め、合唱音楽の普及・発展に貢献しています。

受賞歴

長年の功績が認められ、数々の賞を受賞しています。豊川市文化奨励賞、岡崎市教育文化賞、愛知県教科教育功労賞、中日教育賞、豊橋市文化表彰・文化振興特別賞などを受賞。2019年には文化庁長官賞を受賞しました。

略歴

1968年：愛知教育大学音楽科卒業。岡崎高校に新任音楽教諭として赴任。
1979年：岡崎高校コーラス部OB合唱団を結成（岡崎混声合唱団の前身）。
1999年：岡崎高校コーラス部OB合唱団を岡崎混声合唱団に改称。
2000年：第1回世界合唱オリンピック(リンツ)の青年混声部門で、岡崎高校コーラス部が日本代表として優勝。
2002年：第2回世界合唱オリンピック(釜山)の青年混声部門で、岡崎高校コーラス部が日本代表として連覇。
2004年：第3回世界合唱オリンピック(ブレーメン)の青年混声部門で、岡崎高校コーラス部が日本代表として金メダル獲得。
2005年：小泉内閣メールマガジンに「感動体験 〜世界合唱オリンピックを通して〜」を特別寄稿。
2006年：第4回世界合唱オリンピック(廈門)の青年混声部門で、岡崎高校コーラス部が日本代表として金メダル獲得。
2006年：全日本合唱コンクール全国大会で、岡崎混声合唱団が金賞・文部科学大臣賞を受賞。
2008年：第5回世界合唱オリンピック(グラーツ)の青年混声部門で、岡崎高校コーラス部が日本代表として優勝。
2008年：全日本合唱コンクール全国大会で、岡崎高校コーラス部が金賞・文部科学大臣賞を受賞。
2011年：釜山合唱世界大会で、岡崎高校コーラス部が青年混声合唱部門優勝、近藤氏がベストコンダクター賞を受賞。

ディスコグラフィー

DVD『岡崎高校コーラス部　近藤惠子先生にみる合唱指導１ ウォーミングアップ・発声練習』(DVJL08A)
DVD『岡崎高校コーラス部　近藤惠子先生にみる合唱指導２ 心を詩にのせるパートレッスン』(DVJL08B)
DVD『岡崎高校コーラス部　近藤惠子先生にみる合唱指導３ 曲合わせ・特別インタビュー』(DVJL08C)

外部リンク

岡崎高校コーラス部
岡崎混声合唱団
豊川コールアカデミー
三河市民合唱クラブ
三河市民オペラ

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