近鉄リテーリング

株式会社近鉄リテーリングについて

株式会社近鉄リテーリングは、大阪府大阪市天王寺区に本社を構えている、近鉄グループの中心的な流通企業です。この会社は、近鉄リテールホールディングスの完全子会社として、主に駅ナカの売店や高速道路のサービスエリアでの店舗運営、さらにはレストラン事業を展開しています。

沿革

近鉄リテーリングは、1998年に「近観サービス株式会社」として設立され、その後2002年に「株式会社近鉄リテールサービス」に名称を変更します。駅構内の売店運営を近畿日本鉄道からの委託によりスタートし、次第に商品のラインアップを拡充させていきました。

特に、2008年には大阪難波駅構内に「Time's Place」というショッピングモールをオープンして以降、近鉄沿線各所に「Time's Place」系列の店舗を増やし、多くの消費者に親しまれる存在となっています。2015年には近畿日本鉄道から駅売店事業を承継し、社名を「近鉄リテーリング」に変更。さらに近商ストアも子会社化し、事業を拡大させます。

事業の内容

近鉄リテーリングは、近鉄駅構内や高速道路のサービスエリアにおける物販や軽飲食店舗の運営が主な事業です。直営店舗や大手チェーンのフランチャイズ店舗、他社への業務委託店舗を含め、多様な形態でサービスを提供しています。

車内販売

同社は近鉄特急の車内販売業務も担っており、かつては近鉄観光が担当していたものを、2006年に再開しました。2020年には名阪特急の車内販売が終了しましたが、観光特急での車内販売サービスは現在も継続しています。

自営店とFC店舗

近鉄リテーリングでは、鉄道ジオラマゲーム機やカフェ、女性向け雑貨店など多様な自営店舗を展開しています。さらに、成城石井やケンタッキー・フライド・チキンなどのフランチャイズ店舗もあり、その数は年々増加しています。

サービスエリア事業

近鉄リテーリングは、高速道路のサービスエリアでも飲食店や売店を運営しています。この事業は近鉄グループにおいて重要な役割を果たしており、高速道路利用者に便利なサービスを提供しています。過去には多数のサービスエリア運営を行っていましたが、経営不振により数店舗の撤退が決定されました。

レストラン事業

また、近鉄リテーリングは近鉄観光が運営していたレストランを引き継ぎ、様々な業態を持つレストランを自らの手で運営しています。日本料理や中華、居酒屋など、幅広いメニューを提供しており、訪れるお客様に多様な食事体験を提供しています。

まとめ

近鉄リテーリングは、流通事業の中核企業としての役割を果たしながら、さまざまなサービスを通じて顧客のニーズに応える努力を続けています。今後も様々な事業を展開し、利用者に愛される企業であり続けることでしょう。

もう一度検索