近鉄情報システム

近鉄情報システム株式会社

近鉄情報システム株式会社（英語名称：Kintetsu Information System Corporation）は、日本の大阪市天王寺区に本社を構える、近畿日本鉄道（近鉄）グループの情報通信分野におけるユーザー系システムインテグレーターです。2000年に設立され、近鉄グループの広範な情報システム開発、運用、保守を専門に行っています。

概要

近鉄情報システムの設立前は、近畿日本鉄道の電子計算機室（後の情報システム室）がその役割を担っていました。これは、1960年代から始まったコンピューターを活用した業務改善の流れに基づいています。2000年8月、情報システム室が分社化され、近鉄情報システム株式会社となりました。現在、同社は近鉄グループにおける特急予約システムや列車運行情報の提供サービスを含む、さまざまな情報システムの開発と保守を担当しています。

沿革

近鉄情報システムの歴史は、1960年に遡ります。この年に、近畿日本鉄道はコンピューターによる特急座席予約業務を開始しました。続いて、1966年には社内に電子計算機プロジェクトチームが設立され、同年内に「電子計算機室」が発足しました。1970年には特急座席予約システムが稼動し、1971年には特急券自動発売機の開発が行われました。これを機に、1985年には電子計算機室が名称を「情報システム室」に変更しました。

2000年8月、近鉄の情報システム室は独立した企業として近鉄情報システムを設立しました。翌年の2001年には、列車運行情報提供サービスの運用を開始し、2003年には特急チケットレスサービスの運用をスタートしました。また、2007年には自社のICカードシステムが運用を開始し、2009年には鉄道資産情報管理システムの再構築とその運用開始が行われました。

資格・免許

近鉄情報システムは、一般第二種電気通信事業者および特定建設業（電気通信）認可を取得しており、その技術力と信頼性を証明しています。

近鉄情報システムは、近鉄グループの成長を支える重要な役割を果たし続けており、社会の情報化に伴う需要に応じて、最新の技術とサービスを提供しています。また、グループ全体のシステムを最適化し、効率的な運用を図るための努力を惜しまず行っています。

今後も近鉄情報システムは、テクノロジーと革新を通じて、より便利で安全な交通サービスの提供を目指します。

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