迫文代

迫 文代

迫 文代（さこ ふみよ）は、1959年2月20日に長崎県佐世保市に生まれた日本のタレント、フリーアナウンサーです。神奈川県立松陽高等学校を経て、日本女子大学家政学部を卒業しました。

大学を卒業した1981年3月の翌月、同年4月にテレビ朝日へアナウンサーとして入社しました。この入社試験の際、特技として腹話術を披露したというエピソードが知られています。テレビ朝日では主に報道や情報番組を中心に担当し、局アナウンサーとしてキャリアを積みました。テレビ朝日アナウンサー時代の出演としては、『ANNニュース』などの報道番組に加え、ドラマへの出演もありました。例えば、人気刑事ドラマ『西部警察 PART-III』の最終話（1984年）や、『月曜ワイド劇場』の一編「女ざかり 男ぎらい・東西南北、女たちの男選び」（1985年）などに出演し、女優としての片鱗も見せています。

テレビ朝日を退社した後、フリーランスのアナウンサー、タレントとして活動の場を移しました。当初は共同テレビジョンに所属し、その活動は多岐にわたりました。リポーターとしては、全国各地の美味しいものを紹介するグルメリポートや、様々な場所を訪れる紀行番組などで活躍し、親しみやすいキャラクターでお茶の間に広く認知されました。フリー転身後の主な出演番組には、フジテレビ系の人気バラエティ番組『なるほど!ザ・ワールド』や『オレたちひょうきん族』、テレビ東京系の『土曜スペシャル』『日曜ビッグバラエティ』、そして静岡放送の『静岡発そこ知り』などがあり、報道からバラエティ、情報番組までジャンルを問わず活躍しました。

タレント活動と並行して、女優としても活動を続けました。1996年公開の映画『スーパーの女』にも出演しています。このように、テレビ局アナウンサーとして基礎を築いた後、フリーランスとしてリポーター、女優、タレントと、幅広い分野で才能を発揮しました。

私生活では、36歳の時に長男を出産しています。また、50歳の時に離婚を経験しました。キャリアやプライベートにおける変化を経て、2013年からはライトハウスに所属し、活動を続けています。さらに、2019年には新たな挑戦として、神奈川県鎌倉市にカレー店「コペペ」を開店し、飲食店の経営者という一面も持つようになりました。アナウンサー、タレント、女優、そして飲食店経営者と、そのキャリアは多様性に富んでいます。

家族としては、姉が元フジテレビアナウンサーの古賀万紀子であることが知られています。また、個人的なエピソードとして、1982年頃には俳優の中村敦夫の熱心なファンであり、送ったファンレターへの返信を大切な宝物だと語っていたことがあります。このように、多才な活動と人間味あふれるエピソードを持つ迫文代は、日本のメディア界やエンターテインメント界において、独自の存在感を放ち続けています。

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