迫間不動

迫間不動（はさまふどう）

岐阜県関市迫間891に位置する迫間不動は、正式に「迫間不動尊」と呼ばれる寺院で、迫間山の山腹にたたずんでいます。本尊に祀られているのは不動明王で、岐阜県に存在する美濃三不動の一つとして知られています。

歴史的背景

この寺院の歴史は823年（弘仁14年）にさかのぼります。創建当初は「岩谷不動尊」として設立され、その後1680年（延宝8年）に「迫間岩谷不動尊」と改名されました。時が経つにつれ、1916年（大正5年）には奥の院が再建され、1963年（昭和38年）には新たな祈願堂が建設されました。さらに1968年（昭和43年）には本堂も再建され、1971年（昭和46年）には宗教法人としての認可を受け、現在の名称「迫間不動尊」となりました。1985年（昭和60年）には護摩堂も新しくなり、歴史を重ねながら地域の人々に愛され続けています。

自然と祭り

迫間不動の特徴の一つは、美しい自然環境に包まれていることです。特に、自然の岩窟に安置された本尊の前には「不動滝」があり、中でもその高さ7mの滝は圧巻です。この滝は、修行の場とされており、訪れる人々にとって精神的な癒しの場所となっています。

また、寺院で行われる春季大祭と秋季大祭も特筆すべき行事です。春季大祭は毎年3月の第4日曜日に、秋季大祭は9月の第4日曜日に開催され、多くの参拝者が集まります。これらの祭りでは、山伏による火渡りが行われ、神聖さや独特の緊張感を体験することができます。

参拝環境

迫間不動を訪れる際は、近隣に整備された「ふどうの森」を利用することができます。関市によって環境保全のために整備されたこの森は、参拝者が駐車場を利用して気軽に訪れるのに便利です。この森には遊歩道もあり、自然の中でリフレッシュすることができます。

アクセス

アクセスは数通りあり、各務原市ふれあいバスを利用することができます。休日の循環線「各務原公園前」バス停からは約2.5kmの距離にあり、その他にも「つつじが丘北」バス停からは約4kmの距離があります。また、名鉄犬山線・各務原線の新鵜沼駅やJR高山本線の鵜沼駅からも約5kmの距離で、長良川鉄道越美南線の関口駅からは約7kmと、公共交通機関を使ってのアクセスも良好です。

まとめ

迫間不動はその質の高い歴史、文化、自然の美しさが融合した寺院です。訪れる参拝者は、静寂な環境と祭りの興奮を同時に体験できる貴重な場所として、多くの人々に親しまれ続けています。

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