迷い道

「迷い道」について

「迷い道」（まよいみち）は、日本のシンガーソングライター、渡辺真知子のデビューシングルです。この楽曲は1977年11月1日にCBS・ソニー（現在のソニー・ミュージックレコーズ）からリリースされ、瞬く間にヒットしました。売り上げは80万枚を超え、その人気は一時的なものでなく、長きにわたり愛される名曲となりました。

ヒットと影響

「迷い道」は1978年大晦日に放送された『第29回NHK紅白歌合戦』に初めて出場した際、その存在感を大いに示しました。この楽曲は、他の多くのヒット曲と並び、渡辺真知子の代表曲として位置付けられています。特に「かもめが翔んだ日」や「ブルー」、「唇よ、熱く君を語れ」と共に、1970年代日本の音楽シーンにおける重要な楽曲に挙げられています。

収録曲とエピソード

このシングルには、表題曲の「迷い道」と、共に収められた「愛情パズル」も収録されています。両曲ともに渡辺真知子が作詞・作曲を手がけ、編曲は船山基紀が担当しています。

楽曲制作に関して渡辺は、自身の実家がある横須賀と東京を行き来しながら作詞の作業に取り組んだことを振り返っています。元々、歌詞は二番までしか存在せず、曲の長さを考慮して第三番を新たに加えたそうです。加えて、曲のインスピレーションは、京浜急行の快速特急に乗車中、金沢文庫駅付近でのカーブの風景から得たと語っており、具体的には「迷い道くねくね」というフレーズを思いついたとのことです。

人気番組での成功

1978年3月16日に放送されたTBS系音楽番組『ザ・ベストテン』では、初めてスタジオに登場し、9位にランクインしました。その後も、9位から10位を行ったり来たりしながらロングヒットを続け、「土俵際の真知子」というユニークな称号が付けられるほどの人気を誇りました。更に、同年5月のランキングでは一時12位に落ち込むものの、2ndシングル「かもめが翔んだ日」が14位にランクインし、その後も連続ヒットを果たしました。

カバーと後の展開

「迷い道」の人気は時を経ても色褪せることなく、1996年にはトヨタ自動車のテレビCMにて若き野茂英雄と共演し、楽曲の新たな一面を見せました。CMでは、道を曲がりながら渡辺が歌い出しを口ずさみ、野茂からの軽妙なツッコミが印象的でした。また、この曲は多くのアーティストにカバーされており、年代を超えて親しまれ続けています。

結論

「迷い道」は、渡辺真知子のアーティストとしての地位を確立した楽曲であり、多くの人々の心に深く刻まれる名曲です。音楽シーンにおいても、1970年代の象徴的な楽曲の一つとして、今なお広く知られています。

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