遊心クリエイション

株式会社遊心クリエイションの概要

株式会社遊心クリエイション（英: YU-SHIN CREATION CO.,LTD.）は、大阪市西区を拠点にしていた日本のアパレル企業で、かつては多くのブランドや雑貨店を運営していました。主な事業内容として、衣料品や服飾雑貨の企画・生産・卸・小売を行っていました。代表的なブランドには「Grande bene」と「YEVS」があり、更には雑貨店「ASOKO」とレンタルスペース「堀江ギャラリー」の運営も手掛けていました。

沿革

2001年-2010年: 成立と成長の時期

遊心クリエイションの設立は2001年で、中心人物である森島純嗣のもと、事業が始まりました。翌2002年には有限会社として法人化され、小売事業「Grande bene」の南船場店が開業しました。さらに、2003年には阪急百貨店うめだ本店に「Grande bene」が出店し、同社の名を広めました。

2004年には株式会社に改組し、全国展開への歩みを開始しました。2005年には東京に支店を開設し、企業の成長を続けます。また、2008年には「YEVS」の1号店を越谷レイクタウンに出店し、2009年には大阪の旗艦店が心斎橋にオープンしました。

2010年-2014年: ブランドの多様化

2010年には住金物産との資本業務提携を行い、企業の基盤を強化します。2013年には雑貨店「ASOKO」の展開が始まり、東京の原宿に旗艦店を開店しました。翌年の2014年には、売り場面積900平米を超える梅田NU茶屋町店を開店し、更なる成長を遂げました。

このような成長を背景に、4月には創業者の森島が社長を退任し、久保木大世が新社長に就任しました。その後、日鉄住金物産が全株式を取得し、森島は代表取締役として残ることとなりました。しかし、この決定は業績の回復につながるものではありませんでした。

2015年-2017年: 企業の終焉

日鉄住金物産による完全子会社化後も業績は改善せず、2016年には全店舗を閉鎖することが決定されました。唯一の「ASOKO」は2016年2月1日に「パル」に移管され、店舗の閉鎖は企業の不振を物語るものでした。最終的に、日鉄住金物産は2017年3月に株式会社遊心クリエイションを清算し、その歴史に大きな幕を下ろしました。

このように遊心クリエイションは、短期間でブランドを成長させ、全国に展開を果たしましたが、経営の難しさを背景に最終的には市場から撤退することとなりました。

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