道の駅じょんのびの里高柳

道の駅じょんのびの里高柳（みちのえき じょんのびのさとたかやなぎ）は、新潟県柏崎市高柳町高尾に位置する道の駅です。主要なアクセス路である新潟県道12号松代高柳線沿いに設けられています。

施設名に冠されている「じょんのび」とは、この地域の言葉で「ゆったりとして心地よい」「心身ともに芯からリラックスできる」状態を表す方言です。この言葉には、訪れる人々に安らぎの時間を提供したいという施設の願いが込められています。

道の駅としての登録以前から、ここは農村体験リゾート施設「じょんのび村」として親しまれてきました。その構想は、中山間地である高柳町の農業の将来に危機感を抱いた若い世代が、地域活性化を目指して1988年（昭和63年）に「ふるさと開発協議会」を立ち上げたことに始まります。彼らの情熱が形となり、1991年（平成3年）には施設の運営を担う第三セクター「じょんのび村協会」が発足しました。

「じょんのび村」の施設は段階的に整備されました。1992年（平成4年）に最初の開業を迎え、この際には貸別荘3棟に加え、郷土料理を提供する「ふるさと倶楽部交流の家・銀兵衛」や、地元産の味噌や山菜などを扱う「手づくり工房・百菜館」などがオープンしました。さらに、1994年（平成6年）には湯治も可能な温泉施設「楽寿の湯」と、宿泊だけでなく休憩や食事の機能も備えた「萬歳楽」が加わり、施設の充実が図られました。

道の駅として、利用者の利便性を高めるための設備が整っています。

駐車場は普通車235台、大型車10台、身障者用5台のスペースを確保しています。
トイレは男性用（大6、小12）、女性用（9）、身障者用（2）が設置されており、このうち一部（男性用大3、小7、女性用5、身障者用1）は24時間利用可能です。
公衆電話も2台設置されています。
観光案内所では、地域の情報提供を行っています。
飲食施設として、「萬歳楽かけす亭」で食事が楽しめます（かつての食堂「銀兵衛」は長期休業中です）。
物産店「百菜館」や山野菜直売所では、特産品や新鮮な農産物を購入できます。
休憩所や宿泊施設「萬歳楽」も完備されています。
温泉施設「楽寿の湯」では、ゆったりと入浴しリフレッシュできます。

施設の管理は柏崎市が行っています。アクセスは、登録路線である新潟県道12号松代高柳線に加え、新潟県道78号大潟高柳線からも便利です。公共交通機関を利用する場合、越後交通バスの「じょんのび村」バス停が施設のすぐそばにあり、柏崎駅方面からの路線バスの終点となっています。

周辺には、柏崎市役所高柳町事務所や鯖石川があり、自然豊かな環境に恵まれています。また、高柳ガルルのスキー場、貞観園、新潟県立こども自然王国、美しい梨ノ木田の棚田など、見どころも多く、道の駅を拠点とした周辺散策やレジャーも満喫できます。近隣には国道252号も通っています。

道の駅じょんのびの里高柳は、地域の熱意から生まれ、その名の通り「じょんのび」とした心地よさを提供する、温泉や宿泊施設を備えた特色ある道の駅として、多くの人々に利用されています。

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