道の駅すずなり

道の駅すずなり

石川県珠洲市野々江町に位置する「道の駅すずなり」は、石川県道12号蛸島港線沿いに整備された道の駅です。地域の玄関口として、交通拠点と情報発信、特産品の販売機能を兼ね備えています。

開業と歴史

道の駅すずなりは、2010年（平成22年）4月3日にオープンしました。その敷地は、2005年（平成17年）に廃止された「のと鉄道能登線」の終着駅であった珠洲駅の跡地を活用しています。駅の跡地には新たに道の駅の主要施設が建設されるとともに、バスターミナルとタクシーのりばが併設され、地域の重要な交通結節点としての役割を担うこととなりました。かつての珠洲駅のプラットホームやベンチの一部は現在も「イベント広場」として残り、訪れる人々に往時を偲ばせる空間となっています。

2024年能登半島地震の影響と復旧

2024年（令和6年）1月1日に発生した能登半島地震では、道の駅すずなりも大きな被害を受けました。発災直後には、敷地内に日本赤十字社石川県支部による救護所が設けられ、被災地における医療支援拠点の一つとなりました。地震の影響により一般営業は一時的に休止していましたが、懸命な復旧作業を経て、同年4月28日より営業を再開し、地域の復興に向けた活動拠点としても期待されています。

施設詳細

道の駅すずなりには、利用者が快適に立ち寄れる様々な施設が完備されています。

駐車場: 普通車47台、大型車3台、身障者用2台分のスペースが確保されています。
トイレ: 男性6器、女性5器、身障者用1器が利用可能です。
すずなり館: 珠洲市の豊かな自然や文化が生んだ特産品を取り扱う施設です。古くから伝わる塩づくりによる塩、伝統工芸品である珪藻土コンロや珠洲焼などが販売されており、お土産選びに最適です。営業時間は通常期（3月～11月）が8:30から18:00まで、冬季（12月～2月）は9:00から17:00までとなっています。
バス待合所・情報コーナー: 6:00から20:00まで利用でき、バスの待ち時間や地域情報の収集に便利です。
イベント広場: 旧珠洲駅のプラットホーム跡を活用した空間で、休憩や待ち合わせに利用できます。

管理体制と休館日

道の駅の設置者は珠洲市であり、指定管理者としてNPO法人能登すずなりが運営を担っています。年間を通じて休館日はなく、いつでも立ち寄れる利便性の高い施設です。

アクセス

主要なアクセス道路としては、国道249号および登録路線である石川県道12号蛸島港線が挙げられます。

公共交通機関としては、複数のバス路線が乗り入れています。

北鉄奥能登バス: 珠洲特急線、珠洲宇出津特急線、宇出津珠洲線（のと鉄道廃止代替バス）、穴水珠洲線（のと鉄道廃止代替バス）が停車します。
* すずバス: 2022年（令和4年）に北鉄奥能登バスの一部路線を継承したコミュニティバスです。一般社団法人すずバスが運行しており、運賃は無料です。年末年始を除く平日のみ運行されており、「まちなかルート」はこの道の駅を起終点としています。

周辺の見どころ

道の駅すずなり周辺には、珠洲市の主要施設や観光名所が点在しています。文化施設であるラポルトすず、珠洲市役所、石川県警察珠洲警察署などが近くにあります。また、珠洲焼の歴史に触れることができる珠洲焼資料館や、能登を代表する景勝地である見附島、歴史ある須須神社なども車でのアクセス圏内にあり、道の駅を拠点とした観光が楽しめます。

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