道の駅ピア21しほろ

道の駅ピア21しほろ

北海道河東郡士幌町にある「道の駅ピア21しほろ」は、地域の活性化とドライバーの休憩・交流を目的として設けられた施設です。主要幹線道路である国道241号沿いに立地しており、交通の要衝として重要な役割を果たしています。

設立と発展の経緯

この道の駅の歴史は、1997年（平成9年）に地域特産物の販売施設として登録された「ピア21」に遡ります。当初から地域の物産を扱う拠点として親しまれてきましたが、その重要性は次第に高まりました。

特に、2015年（平成27年）には国土交通省によって重点「道の駅」候補に選ばれ、翌2016年（平成28年）には正式に重点「道の駅」としての選定を受けました。これは、単なる休憩施設としてだけでなく、地域振興や防災など多機能な役割を担う拠点としての期待が大きいことを示しています。

重点道の駅への選定に伴い、施設の機能強化や拡充が図られることとなり、現在の場所への移転・リニューアルが決定しました。2016年には旧施設が閉鎖され、準備期間を経て、2017年（平成29年）に現在の最新施設として装いを新たにオープンしました。

充実した施設とサービス

移転・リニューアルを経て、道の駅ピア21しほろはより快適で多様なニーズに対応できる施設となりました。広々とした駐車場は普通車148台、大型車11台、身障者用3台を含む合計162台を収容可能で、多くの利用者が安心して利用できます。

ドライバーや旅行者にとって不可欠なトイレ設備は24時間利用可能となっており、男性用、女性用、身障者用それぞれに十分な数が確保されています（男性用大5器・小6器、女性用14器、身障者用2器）。また、公衆電話も1台設置されています。

施設内には、食事や休憩を楽しめるスペースが充実しています。落ち着いた雰囲気の「CAFÉ寛一」では軽食や飲み物を、地元の食材を活かした料理を提供する「にじいろ食堂」ではしっかりとした食事を味わうことができます。また、「PIA 21 SHOP」では、士幌町や周辺地域の新鮮な農産物、加工品、お土産品などを豊富に取り揃えており、買い物を楽しむことができます。

環境に配慮した取り組みとして、電気自動車（EV）向けの急速充電器も1基設置されており、EVドライバーも安心して立ち寄れるようになっています。

交通結節点としての役割

道の駅ピア21しほろは、国道241号と国道274号という北海道内の重要な幹線道路が交差する地点に位置しています。この地理的な利便性は、ドライバーにとって休憩や情報収集の拠点となるだけでなく、地域の交通ネットワークにおける重要な役割も担っています。

特に、長距離バス、路線バス、コミュニティバスといった各種バス路線が当道の駅に停車しており、地域の主要な交通結節点としての機能も果たしています。これは、地域住民や観光客が公共交通機関を利用してアクセスする際の利便性を高めるだけでなく、士幌町と他の地域を結ぶ物流や交流の活性化にも貢献しています。

士幌町のもう一つの道の駅

士幌町には、道の駅ピア21しほろの他にも「道の駅しほろ温泉」が存在します。温泉施設を併設した道の駅で、趣の異なる魅力を持っています。士幌町を訪れる際は、目的に合わせて両方の道の駅を利用してみるのも良いでしょう。

道の駅ピア21しほろは、その充実した施設と交通の要衝という立地から、士幌町の魅力を発信し、地域経済を活性化させる重要な拠点であり続けています。

関連情報

道の駅 ピア21しほろ公式サイト
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