道の駅良寛の里わしま

道の駅 良寛の里わしま

道の駅 良寛の里わしま（みちのえき りょうかんのさとわしま）は、新潟県長岡市の島崎地区、国道116号沿いに設けられた休憩・交流施設です。詩人、書家としても高名な江戸時代の禅僧、良寛（りょうかん）ゆかりの地にあり、地域の文化や歴史に触れることができると同時に、新鮮な特産品や地元の味覚を堪能できる拠点として親しまれています。

沿革

この施設は、道の駅として登録される以前から、良寛ゆかりの里として整備が進められてきました。1991年（平成3年）4月には、中心となる良寛の里美術館をはじめ、歴史民俗資料館、観光物産館「てまり」、そして茶室「指月亭」を含む「良寛の里」エリアが開設されました。続いて1994年（平成6年）5月には、菊盛記念美術館が新たに加わり、文化施設としての充実が図られました。そして1995年（平成7年）8月、これらの施設を包含する形で「道の駅」としての登録を受けるに至ります。

その後、利用者の増加とニーズの多様化に応えるため、2004年（平成16年）4月には大幅なリニューアルが実施されました。この際に、地域の交流促進を目的とした「地域交流ゾーン」と、道路利用者に役立つ情報を提供する「道路情報ターミナルゾーン」が国道116号沿いに増設され、現在の二つのエリアからなる構成となりました。

施設構成

道の駅 良寛の里わしまは、主に以下の二つのエリアに分かれています。

1. 美術館ゾーン: 1995年の道の駅登録の核となったエリアで、良寛の里美術館や菊盛記念美術館などが中心です。
2. 地域交流・道路情報ゾーン: 2003年（平成15年）に登録されたエリアで、国道116号線沿いに増設されました。「もてなし家」などの商業施設や、「ふれあい広場」といった交流スペース、そして道路情報ターミナルが設けられています。

主な施設・サービス

駐車場: 普通車120台、大型車30台、身障者用2台分のスペースが確保されており、立ち寄りやすい環境が整っています。
トイレ: 24時間利用可能なトイレ（男性用大小合わせて14器、女性用11器、身障者用2器）が設置されており、夜間や早朝の利用にも対応しています。
公衆電話: 1台設置されています。
観光案内所: 周辺の観光情報やイベント情報などを提供し、利用者の旅をサポートします。
物産館「もてなし家」: 地元の特産品や新鮮な農産物、お土産品などを豊富に取り扱っています。特にこの建物は、1832年（天保3年）に建てられた歴史ある茅葺き民家を移築して利用されており、趣のある雰囲気の中で買い物を楽しむことができます。
レストラン「てまり」: 10:00から22:00まで営業しており、ゆったりと食事を楽しむことができます。
食堂「もてなし家」: 11:00から15:00までの営業時間で、手軽に食事を済ませたい場合に便利です。
お休み処「和らぎ家」: 休憩や待ち合わせに利用できるスペースです。
良寛の里美術館: 良寛に関する資料や作品を展示し、その生涯や思想に触れることができます。
菊盛記念美術館: 特定のテーマや作家に焦点を当てた企画展などが開催されます。
道路情報ターミナル: 国道116号をはじめとする周辺道路の状況や気象情報などを24時間リアルタイムで提供しています。

管理・運営

本施設は、国土交通省北陸地方整備局と長岡市によって共同で管理・運営されています。

利用情報

基本的に年中無休ですが、施設によって一部休業日があります。

道路情報ターミナル: 年中無休
その他の施設（美術館、物産館、レストランなど）: 年末年始に休業します。また、レストラン、食堂、物産館は毎週月曜日が定休日となっています。

アクセス

自動車: 国道116号（和島バイパス）に直接接続しており、主要な登録路線となっています。また、新潟県道574号寺泊西山線からもアクセス可能です。
* 公共交通機関: JR越後線の小島谷駅からは、美術館ゾーンまで徒歩でおよそ20分程度です。

周辺

道の駅周辺には、「はちすば通り」と呼ばれる通りや、自然を満喫できる和島オートキャンプ場などがあります。また、長岡市立北辰中学校なども近くに位置しています。

この道の駅は、単なる休憩施設としてだけでなく、地域の文化・歴史の発信地であり、交流の場として、多くの人々に利用されています。

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