遠山純生

遠山純生：日本を代表する映画評論家、編集者

遠山純生氏は、1969年愛知県生まれの映画評論家、編集者です。早稲田大学第一文学部卒業後、映画評執筆と書籍編集の道を歩み始めました。1990年代後半から精力的に活動を始め、その活動範囲は多岐に渡ります。

幅広い活動

遠山氏の活動は、映画雑誌や書籍への寄稿にとどまりません。数々の映画パンフレットの執筆、編集にも携わっており、日本の映画文化の発展に大きく貢献しています。中でも、エスクァイア・マガジン・ジャパンのe/mブックスで出版された書籍は、映画ファンから高い評価を得ています。

代表的な著書、編著

彼の活動の中で特に注目すべきは、多様な映画監督や映画史に関する書籍です。2021年には『〈アメリカ映画史〉再構築　社会派ドキュメンタリーからブロックバスターまで』を上梓し、芸術選奨新人賞を受賞するなど、その高い専門性と洞察力は広く認められています。

主な著書、編著には以下のようなものがあります。

著書:
『〈アメリカ映画史〉再構築　社会派ドキュメンタリーからブロックバスターまで』（2021年、作品社）
編著:
『ジャン=リュック・ゴダール』（1998年、カルチュア・パブリッシャーズ、E/Mブックス）
『ウディ・アレン』（1998年、カルチュア・パブリッシャーズ、E/Mブックス）
『「アメリカン・ニューシネマ」の神話 : American film 1967-72』（1998年、ネコ・パブリッシング）
『ジャック・タチ』（1999年、エスクァイア・マガジン・ジャパン、E/Mブックス）
『ヌーヴェル・ヴァーグの時代 1958-1963』（1999年、エスクァイア・マガジン・ジャパン、E/Mブックス）
『フィルム・ノワールの光と影』（1999年、エスクァイア・マガジン・ジャパン、E/Mブックス）
『クリント・イーストウッド』（1999年、エスクァイア・マガジン・ジャパン、E/Mブックス）
『追憶のロード・ムーヴィー』（2000年、エスクァイア・マガジン・ジャパン）
その他多数（ゴダール、アレン、イーストウッドといった巨匠から、ヌーヴェルヴァーグ、アメリカンニューシネマといったムーブメントまで、幅広いテーマを網羅）

これらの作品は、それぞれの監督や映画運動を深く掘り下げ、詳細な分析と鋭い批評で知られています。

訳書

さらに、遠山氏は翻訳活動にも携わっています。

ティム・バートンとの共著『バートン オン バートン』（フィルムアート社）
その他多数（海外の映画関連書籍の翻訳も多数手がけている）

まとめ

遠山純生氏は、映画評論家、編集者、そして翻訳家として、多方面で活躍する第一人者です。彼の活動は、日本の映画文化に多大な影響を与え続けています。その専門知識と鋭い視点、そして豊富な経験は、これからも多くの映画ファンを魅了し続けることでしょう。彼の今後の活躍にも期待が高まります。

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