エスクァイア

エスクァイア（Esquire）

『エスクァイア』は、1933年にアメリカ合衆国シカゴにて創刊された、世界初の男性向け雑誌です。この雑誌は、著名な作家たちの寄稿によって注目を集め、その内容はファッションにとどまらず、様々なカルチャーやライフスタイルにわたります。

創刊の背景

『エスクァイア』は、アーノルド・ギングリッチ、デビッド・スマート、ヘンリー・ジャクソンの3人によって創刊され、ギングリッチが初代編集長を1945年まで務めました。創刊時に寄稿した作家たちには、アーネスト・ヘミングウェイやF・スコット・フィッツジェラルドなどの著名人が名を連ね、これらの寄稿が雑誌の知名度を一層高めました。

現在の状況

現代においては、ハースト・コーポレーションが『エスクァイア』の事業を引き継いでおり、拠点もニューヨークへと移されています。発行は全世界20か国で行われており、特にカルチャーやライフスタイルに関する情報に強いのが特徴です。読者はこの雑誌を通じて、身近なトピックから世界的な文化の流行まで、多様な情報を得ることができます。

日本版の展開

日本版の『エスクァイア』は、1987年に株式会社UPUから創刊されました。この版の発行人は吉澤潔氏であり、創刊時の企画には金子郁容、新井将敬、松浦寿輝、沢田研二などが登場しました。また、特集記事ではスティーブ・ジョブズやブルース・スプリングスティーン、ロン・ハワードなどが取り上げられ、その内容は日本の読者にも大きな影響を与えました。1995年には株式会社エスクァイアマガジンジャパンに名称が変更され、引き続き吉澤氏が発行人となり、編集人には山田三夫氏が就任しました。

その後、出版元はカルチュア・コンビニエンス・クラブ系列子会社に移管され、2009年5月には一時休刊に至ります。しかし、2013年にはハースト婦人画報社が発行する『MEN'S CLUB』の別冊付録として『エスクァイア』が再登場し、映画『華麗なるギャツビー』を大きく取り上げました。現在は、年に2回の季刊誌として『Esquire BBB』が発行され、MEN'S CLUBと共通の公式サイトも運営されています。

国際版の展開

『エスクァイア』は、アメリカ以外でも中国、チェコ、ギリシャ、エルサルバドル、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、メキシコ、オランダ、フィリピン、台湾、ルーマニア、ロシア、シンガポール、スペイン、タイ、トルコ、ウクライナ、イギリスなど、様々な国で発行されています。

終わりに

『エスクァイア』は、男女を問わず、広範囲にわたるカルチャーやライフスタイルに関する情報を提供し続けており、その影響力は今なお健在です。

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