遠山雄亮

遠山雄亮（とおやま ゆうすけ）

遠山雄亮は、1979年12月10日生まれの将棋棋士で、日本将棋連盟に所属している。彼は東京都練馬区の出身であり、成蹊大学を卒業した。棋士番号258を持ち、加瀬純一七段の門下生である。2019年6月からは日本将棋連盟棋士会の副会長を務めている。

棋歴

将棋の世界に入ったのは1993年で、当時6級として奨励会に入会した。長い年月を経て、2005年には四段への昇進を果たし、その瞬間の喜びに涙を流したことが報じられた。

2006年度には勝率が6割台に達したものの、初めて参加したC級2組順位戦では3勝7敗という成績で降級点を受けてしまった。翌2007年度の第66期では8勝2敗と良好な成績を残したが、順位差によってC級1組への昇級を逃すこととなった。

また、第15期銀河戦ではブロック戦で最多連勝を記録し、決勝トーナメントへ進出を果たした。2007年にはNHK杯戦に本戦初出場し、その後の竜王戦ランキング戦でも準優勝を果たした。特に2007年秋から2008年初頭にかけては公式戦で10連勝を飾り、その後も数々のタイトル戦での活躍が期待されている。

2010年には公式戦で11連勝するなど、一時は連勝ランキングのトップに立つなどの成果を見せつけた。さらに、同年の王位戦では、予選で当時の強豪を相手に勝利を収め、初めてリーグ入りを果たした。2012年には竜王戦で4組昇級を達成したものの、順位戦では不調が続き降級点を受け取ることになった。

人物

遠山は、ゴキゲン中飛車を得意とし、特に後手の指し手である△7二金を「遠山流」として知られている。振り飛車を好んでいたが、のちに居飛車に転向した。

自身のブログ『遠山雄亮のファニースペース』を運営し、将棋の普及活動にも積極的である。人気棋士との研究会を設立し、インターネット動画番組『将棋ニュースプラス』などの講師を務めている。

私生活では2009年に結婚したことを公表し、趣味にはテニスと相撲観戦がある。また、日本将棋連盟の携帯モバイルサイトで編集長を務めている他、NiconicoやAbemaTVなどの将棋関連メディアでもプロデューサーとして活動を行うなど、幅広い分野で将棋の魅力を発信する努力を続けている。

昇段履歴

• - 1993年09月: 6級 - 奨励会入会
• - 1997年08月: 初段
• - 1999年09月: 三段
• - 2005年10月: 四段 - プロ入り
• - 2011年02月: 五段
• - 2018年02月: 六段

主な著書

• - 『遠山流中飛車持久戦ガイド』 - マイコミ将棋BOOKS（2009年）
• - 『遠山流中飛車急戦ガイド』 - マイコミ将棋BOOKS（2010年）

遠山雄亮は、将棋界での活躍はもちろん、インターネットを駆使した将棋普及活動にも注力し、多方面での飛躍を目指している棋士である。

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