遠石八幡宮

遠石八幡宮

遠石八幡宮は、山口県周南市遠石に位置する神社です。祭神は品陀和気命で、旧社格は県社でした。周南緑地運動公園の南、周南石油コンビナートと山陽新幹線を見下ろす高台にあり、境内からは徳山湾を一望できます。

沿革

社伝によると、622年（推古天皇30年）に宇佐八幡大神から「この地に跡を垂れ国民を守らんとここに顕わる」との神託があり、御神霊を奉安したのが始まりとされています。708年（和銅元年）には社殿が造営され、大社となりました。平安時代には石清水八幡宮の別宮となり、徳山が海上交通の要地であったことから、海上交通の安全を祈願する場としても重要な役割を果たしました。

江戸時代には、徳山藩の歴代藩主が遠石八幡宮を氏神として崇敬しました。

近代

1952年、当時の宮司であった黒神直久が徳山市長選挙に立候補し、初当選を果たしました。黒神は1961年に市長を辞職後、1983年には神社本庁の総長に就任しています。

2009年、黒神直大（当時の役職は禰宜）は、山口県議会議員の藤井律子らとともに日本会議山口の周南支部を設立しました。同支部の事務局は、設立以来遠石八幡宮に置かれています。2015年には、黒神直大が宮司に就任しました。

文化財

本殿、幣殿、拝殿、祭器庫、神饌所、透塀、神門および袖塀は1940年に、手水舎は1941年に建造されたもので、2013年12月24日に登録有形文化財に登録されました。

アクセス

JR山陽本線・山陽新幹線徳山駅から、下松駅方面へのバスで「遠石八幡前」下車。徳山駅から15分程度です。

参考文献

徳山市史編纂委員会 編『徳山市史年表』徳山市役所、1969年12月25日。

関連項目

黒神直久
日本会議

外部リンク

遠石八幡宮 - 公式サイト
遠石会館 - 公式サイト

もう一度検索