遠見山

遠見山（とおみやま、とおみさん、とうけんざん）

「遠見山」は、日本各地に存在する山であり、その名称は、かつて山頂が遠くを見渡すための見張り台として利用されたことに由来すると考えられています。この名前を持つ山は、中部地方の山岳地帯から、瀬戸内海や九州の離島まで、広範囲に分布しており、それぞれの地域で異なった景観や歴史を持っています。

中部地方

遠見尾根

飛騨山脈（北アルプス）の北部、後立山連峰に連なる一連の山々を指します。白馬連峰の一部としても知られ、以下の山々が含まれます。

西遠見山：標高2,268m
大遠見山：標高2,106m
中遠見山：標高2,037m
小遠見山：標高2,007m

その他の遠見山

愛知県豊川市の遠見山：標高194.4m。東三河ふるさと公園として整備されており、地域住民の憩いの場となっています。
長野県下水内郡栄村の遠見山：標高1841m。国土地理院の地形図では標高1832mとして記載されています。

近畿地方

兵庫県相生市の遠見山：標高188.8m。山頂は公園として整備されており、市民に親しまれています。

中国地方

鳥取県若桜町・八頭町にまたがる遠見山（とうけんざん）：標高805.9m。地域を代表する山の一つです。

四国地方

愛媛県宇和島市の遠見山：標高322m。
愛媛県西条市の遠見山：伊予小松藩の初代藩主、一柳直頼の墓所があります。
香川県高松市の遠見山
香川県丸亀市の本島にある遠見山：標高110m。

九州地方

福岡県福岡市の玄界島にある遠見山：標高218m。
福岡県宗像市の地島にある遠見山：標高187m。
大分県大分市の遠見山：標高172ｍ
大分県津久見市の保戸島にある遠見山：標高179m。
大分県佐伯市の大入島にある遠見山：標高193.5m。
宮崎県東臼杵郡門川町にある遠見山：標高308m。
宮崎県延岡市の島浦島にある遠見山：標高185.5m。
長崎県西海市の松島にある遠見山：標高217m。
熊本県天草市にある遠見山：標高217ｍ。山頂には遠見山すいせん公園があります。
熊本県上益城郡山都町にある遠見山：標高1268m
* 鹿児島県薩摩川内市の上甑島にある遠見山：陸繋島であり、陸繋砂州部には日本国内最大規模の集落があります。

このように、「遠見山」という名前を持つ山は、その場所によって標高や地形、歴史が大きく異なります。このことは、日本の地形の多様性と、山が地域社会において果たしてきた役割の多様性を物語っています。それぞれの遠見山は、地元の文化や景観を形作る重要な要素であり、多くの人々に親しまれています。

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