邑上守正

邑上 守正（むらかみ もりまさ）について

邑上守正は、1957年10月9日に生まれた日本の政治家で、元東京都武蔵野市長として3期にわたり市政を担いました。彼は、地元である武蔵野市で育ち、武蔵野市立大野田小学校と第四中学校を経て、東京都立立川高等学校を卒業した後、早稲田大学理工学部建築学科を卒業しました。

学歴と職歴

大学卒業後、邑上氏は株式会社アーバンデザインコンサルタントに入社し、主に都市計画と景観デザインに取り組みました。また、都市環境デザイン会議（JUDI）では広報・出版委員長としても活動し、市民参加型の都市づくりに貢献しました。彼は一級建築士および技術士の資格も取得しており、専門的な知識を活かした政治活動を行っています。

市長選挙への挑戦

邑上は2003年に初めて武蔵野市長選挙に無所属で立候補しましたが、現職の土屋正忠に敗北しました。その後、2005年に土屋が衆議院選挙に出るため辞職した際の市長選挙において、武蔵野市民からの支持を受けて再挑戦をしました。この選挙では「むさしの改革宣言2005」による支援を受け、22,013票を獲得して初当選を果たしました。

選挙の投票率は44.67%となり、市民参加を重視する姿勢が多くの支持を集めました。2009年の再選では、自民党と公明党推薦の候補を破り、33,668票を獲得。また、2013年の選挙でも再選を果たし、政策の実行力が評価され続けました。

市長としての施策

武蔵野市長として、邑上は市民参加を重要視し、2006年から年に数回「市民と市長のタウンミーティング」を実施し、市民の意見を積極的に聞き入れました。これにより、市民と協働したまちづくりを進める姿勢を示しました。

さらに2008年には「武蔵野市まちづくり条例」を制定し、地域の特性を活かしたまちづくりに寄与しました。この条例は、法政第一中学・高等学校の移転跡地でのマンション建設や三鷹駅北口でのツインタワー建設に伴って策定されたものであり、地域の発展に貢献しています。

著書と外部活動

邑上守正は、彼の経験や考えをまとめた著書『市民が主役!まちづくり市長の奮闘記 武蔵野を愛すればこそ』を2009年に出版しています。この本では、彼が市長としての使命感や市民との交流を通じて感じたことが記されています。

彼はSNSを通じても市民とのコミュニケーションをとり、武蔵野市に関する情報発信を行っています。これは、彼が市民参加を重視し続けていることの表れであり、今後の活動にも期待が寄せられています。

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