那谷屋正義

那谷屋 正義（なたにや まさよし）

基本情報

那谷屋正義（1957年8月3日生まれ）は、日本の政治家であり、立憲民主党に所属の元参議院議員として知られています。彼は3期にわたり参議院議員を務め、日本教職員組合の組織内議員としても活動しました。役職としては、野田第3次改造内閣で文部科学大臣政務官、民進党参議院国会対策委員長、立憲民主党参議院国会対策委員長、参議院総務委員長や東日本大震災復興特別委員長等を務めた経歴があります。

来歴

神奈川県横浜市に生まれた那谷屋は、地元の横浜市立青木小学校や栗田谷中学校を経て、神奈川県立横浜翠嵐高等学校を卒業。続いて横浜国立大学の教育学部で学び、1982年から1994年まで横浜市の公立小学校で教員として勤務しました。1994年以降は教育に関連する組合活動に従事し、横浜市教職員組合の給対部長、神奈川県教職員組合の書記次長、書記長、そして2003年から2004年にかけて日本教職員組合の教育政策委員長を務めました。

2004年に行われた第20回参議院議員通常選挙において、民主党から比例区で出馬し、初当選を果たしました。2010年には再選され、同年の民主党代表選挙で小沢一郎の推薦人に名を連ねましたが、菅直人に敗れました。その後、2011年には参議院総務委員長に就任しましたが、辞表を提出し改めて政界での活動を続けます。

2012年の民主党代表選挙では赤松広隆の推薦人として名を挙げましたが、野田佳彦に敗北し、その後の第3次野田改造内閣では文部科学大臣政務官に任命されました。彼の政治キャリアは順調に進み、2016年の第24回参議院議員通常選挙では3度目の当選を果たしました。

2018年には民進党と希望の党の合流に参加せず、立憲民主党に加入。さらに、同年の党両院議員総会で参議院国対委員長に就任しました。しかし、2021年の衆議院選挙では議席が減少し、2022年にはブログの活動から引退を決意しました。

政策・主張

那谷屋は多くの政策において、独自の立場を貫いてきました。特に、憲法改正に対しては第9条を含む改正に反対する姿勢を示しており、緊急事態条項の創設についても否定的です。また、環太平洋戦略的経済連携協定（TPP）への日本の参加にも反対の態度を取っています。さらに、原子力発電の必要性についても否定的で、これを日本には「必要ない」としています。安全保障関連法に関しても、廃止すべきだと主張し、核武装についても将来的に検討すべきではないという立場を示しています。

2015年に合意された日韓合意に対しては、評価しないと明言しています。

人物

しかし、彼の政治キャリアには問題もありました。2004年には公職選挙法違反で有罪判決を受け、懲役1年6ヶ月・執行猶予5年の判決が下されています。この件は彼の政治活動にも影響を及ぼしました。また、2011年には東日本大震災直後にフィリピンでゴルフを楽しんでいたことが批判を受け、辞任を余儀なくされる一因となりました。

2022年には新型コロナウイルスに感染したことが報道され、元議員としての活動に新たな影響を与えました。

所属団体・議員連盟

那谷屋は、さまざまな議員連盟にも参加しており、タバコ産業政策議員連盟や日本民主教育政治連盟など、多岐にわたる活動を行っています。

まとめ

那谷屋正義は政治家としての経歴とポリシーが一貫した個性を持っており、教育政策に対する情熱や、民進党、立憲民主党での活躍が注目されます。彼のキャリアには困難もありましたが、教育界から政治の世界への影響力を持つ一人として名前を残しています。

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